有名ヘルストレーナー ユン・ジョンチュ氏(34)の大統領府3級行政官採用と同一時期に、高価な個人用トレーニング器具が大統領府に導入されたという疑いが調達庁の資料を通じて事実であることが確認され、野党が大統領府に対する批判の強度を高めている。 また、この日の予算決算特別委員会の直前、キム・ジェウォン セヌリ党院内首席副代表のみならずイ・ワング セヌリ党院内代表まで立ち上がり、野党議員に関連質問をしないことを要請した事実が知らされ論議は続いた。
6日、国会予算決算特別委員会に出席したキム・ギチュン大統領府秘書室長は、8800万ウォン(1ウォンは約0.1円)に達するトレーニング装備購入目録に対するチェ・ミンヒ新政治民主連合議員の質問に、「大統領が使う生活用品・飲食材料・運動器具などは大統領の警護や安全と関係し、また大統領の安全は国家安保とも直結する事項なので、米国ではもちろん韓国の歴代政府でも外部にそれを公開した前例がないので、外には公開していない」という答弁で一貫した。
だが、これはユン行政官の採用問題や第2付属室の業務分担問題の核心を避けようとする返事であるのに加え、金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)大統領など歴代大統領の健康管理のみならず米国のオバマ大統領夫妻のトレーナーも対外的に知られているという点で説得力がないと指摘されている。 キム秘書室長は8800万ウォンの最高級運動器具が大統領府本館に設置されているという事実に対しては「運動器具は色々な所に散在していて、循環して使う」と答え、その場所に関連しては「職員が運動する所と大統領が運動する所、出入り記者が運動する所に分かれている」とも答えた。
この日、セヌリ党は院内代表まで立ち上がり、ヘルス器具と関連した論議の拡散を食い止めようと努める姿が歴然としていた。 ユン・フドク新政治民主連合議員は議事進行発言を通じて「(会議)開始前に与党の院内代表が来て、チェ・ミンヒ議員に予算決算委で(大統領府ヘルス器具、ユン・ジョンチュ(トレーナー)関連内容などを)質問しないで欲しいと話すのを聞いた。 (質問)時間から除いて欲しいということだ」とし「予算決算委での質問は委員の良心に従ってするものだと考える」と話した。 与党の院内代表が野党の委員に質問の自制を直接要請するのは異例なことだ。 前日の5日にもキム・ジェウォン院内首席副代表が直接チェ議員に報道資料の配布をしないことを要請し、物議をかもした経緯がある。
また、セヌリ党は「参与政府」(盧武鉉政権)当時にはスクリーンゴルフ場を、「国民政府」(金大中政権)当時には高級あんま椅子を大統領府に導入したことを例に挙げて、大統領ヘルス器具論議は不適切だと指摘していた。 この日午後に開かれた国会運営委員会で幹事であるキム・ジェウォン セヌリ党議員が、運営委員長席で司会をし、チェ・ミンヒ議員の質問直後にスクリーンゴルフ場、高級あんま椅子などに言及して「体形に合う体力鍛練器具を購入することがそんなに間違ったことでもないのに政争の道具にしている」とも話した。 これと関連してチェ・ミンヒ議員は「体力鍛練器具を買ったこと自体が問題なのではなく、それとともにユン・ジョンチュ行政官の採用などに関連した過程や説明などすべてが不透明なことが問題だ」と声を高めた。