「LADIES’ CODE」地方公演後の高速道路で交通事故
メンバーの1人が死亡、1人が重体、残りの3人は重軽傷
雨でスリップし防護壁に衝突 タイトなスケジュールが原因か
最近ヒット曲を出し始めたデビュー1年目の韓国ガールグループが、地方公演を終えてソウルに戻る途中の夜中の雨の道で交通事故にあい、メンバー1人が死亡し2人は重傷を負った。“スター”と“無名”の別れ目となるタイトなスケジュールをこなしてきた彼女たちだけに切なさが募る。
3日午前1時23分頃、嶺東(ヨンドン)高速道路の新葛(シンガル)分岐点付近で、ガールグループ「LADIES’ CODE(レディーズ・コード)」が乗ったバンのスターレックスが、路肩の防護壁に突っ込んだ。この事故でメンバーのコ・ウンビさん(22)が死亡し、クォン・リセさん(23)とイ・ソジョンさん(21)が重傷を負った。残りのメンバー2人とマネージャー及びスタイリストなど4人も負傷した。一行は前日に大邱(テグ)で行われた地上局の音楽プログラムに出演した後、ソウルに上京する途中だった。警察は雨の道で車がスリップし事故が起きたと見ている。
一年間に歌謡市場に出てくるガールグループは50~60グループに達する。既存のガールグループとの競争まで考慮すれば無限競争に近い。新人ガールグループは地方の小さな舞台一つでも疎かにすることはできない。ある放送会社の芸能プロデューサーは「成人歌手やボーイグループはナイトクラブや風俗店にも出演できるが、ガールグループは“少女”イメージを維持するために行事があれば選んではいられない。地方の大学祭や放送会社の小さな舞台でも呼ばれれば行くしかない」と話した。
全国を縦横無尽に走り回らなければならないために、猛スピード運転は日常茶飯事だ。 それだけ交通事故も多い。今年5月にはガールグループ「ダルシャーベット」のメンバーのスビンが、釜山での放送番組を終えて蔚山(ウルサン)に向かう途中で車が横転事故をおこした。昨年は地域公演に行ったガールグループ「ナインミュジス」の乗った車両が交通事故現場を避けられずトラックと追突する事故もあった。ある放送会社の関係者は「ディレクターはガールグループが今どこにいるかは気にしない。釜山からソウルまで『2時間30分で飛んできてくれ』と言われれば行かねばならない。そのために私設救急車を利用する場合もある」と話した。
中小の企画会社に属したガールグループの事情はさらに劣悪だ。あるマネージャーは「小さな企画会社は、ガールグループが移動する際にマネージャーが1人つく。歌手は公演が終われば移動中に睡眠をとることもできるが、マネジャーは公演の間でも休むことはできず、終わっても運転しなければならない。そのために居眠り運転をする場合も多い」と話した。