セウォル号遺族に会ったパク・ヨンソン
特別検察推薦方式は遺族たちの意見を考慮
与野党がセウォル号特別法の処理に合意して3日目の10日、新政治民主連合の3分の1以上の議員が特別法の再協議を要求した。 特別法の交渉当事者であるパク・ヨンソン新政治民主連合代表は‘追加交渉’という表現で事実上の‘再協議’を示唆し、セウォル号特別法議論は原点に戻るものと見られる。
ウ・ウォンシク、ノ・ヨンミン、イ・インヨン、パク・スヒョン、アン・ミンソク、ユ・ウンヘ、イン・ジェクン、チョン・チョンレ、チン・ソンジュン、ホン・ヨンピョなど新政治民主連合議員46人はこの日声明を出し、セウォル号特別法の再協議を要求した。 議員らは「7日の与野党院内代表によるセウォル号特別法合意は、遺族と国民の希望に応えられなかった」とし、「遺族たちの希望はセウォル号特別法の前提条件であり国民的共感だ。 与野党が合意したとは言え、遺族の理解と受け入れが得られなければ全面再検討は当然だ」と明らかにした。 また、「特別検事の推薦方式に関連してパク・ヨンソン院内代表が『遺族の意見を真剣に考慮して努力する、交渉はまだ終わっていない』と明らかにしたことを歓迎し、これがセウォル号特別法再協議の出発点になることを期待する」と付け加えた。
パク院内代表はこの日の声明に先立って記者懇談会を開き、「遺族の言う特検推薦方式に関連して真剣に努力してみる」と明らかにした。 再協議要求声明を主導したウ・ウォンシク議員は『ハンギョレ』との通話で、「パク院内代表が追加交渉の意向を明らかにしただけに、我々も遺族たちの意を最大限に反映できるよう特別法再協議の意見を明らかにした」と話した。
パク院内代表は7日、セヌリ党イ・ワング院内代表との週例会合で、既存の特別検察法により常設される7人の「特別検事候補推薦委員会」を通じて特検候補者を推薦することには合意した。 だが、党内外で遺族たちの意向が反映されないまま特別法が合意されたという批判が相次ぎ、今後の実務交渉で特検推薦権を手直しする意向を明らかにした。
新政治民主連合はまた、セウォル号国政調査特別委聴聞会の証人交渉と特別法合意を連動させる意向も明らかにした。 ある党役員は「セウォル号特別法と聴聞会証人交渉はターンキーの一括交渉になる」と話した。 この日の午後、与野党セウォル号国政調査調特別委幹事が会い、聴聞会の証人問題を議論したが合意に至らず11日に再び会って議論することにした。
しかし、セヌリ党は新政治民主連合の再協議の動きに対して反対の意を明確にしているため、今後のセウォル号政局は長期化するものと見られる。 ユン・ヨンソク院内スポークスマンはこの日のブリーフィングで、「新政治民主連合内部の再協議論は、大韓民国を逆戻りさせようとする試み」であるとし、「合意が失敗に終わるなら、国会は長期間膠着状態に陥るだろう」と話した。 セヌリ党イ・ワング院内代表はこの日、ハンギョレとの通話で、「真相調査委員会に捜査権と起訴権を付与する問題や、調査委に特検推薦権を与える問題は、司法体系の根幹を揺るがすため認められない」と既存の立場を再確認した。
イユ・チュヒョン、キム・ギョンウク記者 edigna@hani.co.kr