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韓国最高裁判決「苛酷行為で自殺した兵士も国家有功者」

登録:2014-08-07 21:54 修正:2014-08-08 09:39
部隊配置後の暗記強要や悪口に苦しみ
「先任兵のせいでうつ病…幹部の管理が不良」

 

ユン一等兵事件」で軍隊内暴力に対する憂慮が高まるなか、先任兵による苛酷行為に苦しみ自ら命を絶った兵士を国家有功者に認定する最高裁判決が下された。 最高裁1部(主審ヤン・チャンス最高裁判事)は、2010年に亡くなったミン二等兵(当時20)の遺族がソウル南部報勲支庁を相手に起こした国家有功者非該当決定取消訴訟で原告勝訴の判決を下した原審を確定したと7日明らかにした。

 ミン二等兵は2010年3月に陸軍に入隊し、同年6月9日に第5機工旅団に配置された約1か月後の7月10日に、営内の山で首をつり死亡しているのが発見された。 ミン二等兵は先任兵の暗記強要と悪口などの苛酷行為に耐えられず命を絶ったことが分かった。

 ミン二等兵の所属する部隊でも、兵士たちに対する管理体系は不良そのものだった。 判決文によれば、ミン二等兵は転入直後の性格検査で「性格面で関心を要する問題が現れ、情緒的にも不安な心理現象を示し、自暴自棄による偶発行動が憂慮される」という診断を受けたが、それに対する後続措置は一度も取られなかった。 中隊長と行政補給官は転入当時に形式的面談を一度しただけで、ミン二等兵の部隊生活適応のための積極的努力をしなかった。

 遺族は報勲支庁で国家有功者登録申請が拒否されると訴訟を起こした。 1、2審は「ミン二等兵は先任兵のせいでストレスを受けてうつ病が生じ、幹部の管理が足りない状態で症状が一層悪化して自殺した」として、「職務遂行と死亡の間に相当な因果関係があり、国家有功者として認定しなければならない」と判断した。

ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/650325.html 韓国語原文入力:2014/08/07 21:26
訳J.S(853字)