セウォル号惨事の時‘波が救助を待っていた友達を襲い、脱出できなくなっても海洋警察は眺めているだけだった’という京畿(キョンギ)安山(アンサン)檀園高生徒たちの法廷陳述が出てきた中で、セウォル号事故現場に一番最初に到着していながら消極的な救助活動しか行わなかったと名指しされている海洋警察警備艇の責任者が逮捕された。
光州(クァンジュ)地検海洋警察捜査専門担当チーム(チーム長 ユン・テジン)は29日、木浦(モクポ)海洋警察所属の100t級123警備艇の艇長 キム・某(53)警衛を公用書類損傷、虚偽公文書作成、同行使などの疑いで緊急逮捕し調査している。 セウォル号救助現場にいた海洋警察官が逮捕されたのは今回が初めてだ。 検察の捜査が不良管制から不良救助に移ったわけだ。
キム警衛は粗末な初期対応に批判が起きていることに圧迫感を感じ、出動当日である4月16日付の勤務日誌の一部を破棄し、新たに内容を作成し組み入れた疑いを受けている。 検察は日誌を損傷した目的とその経緯、指揮部の指示の有無、他の職員の加担などを調査している。
検察関係者は「どの内容を直したかはまだ確認できていない」と明らかにした。 検察は30日までに彼の拘束令状を請求し、今後出動・救助の過程を逐一再構成して、業務上過失致死容疑を追加適用できるかを検討することにした。 セウォル号沈没当時、22キロ離れた海上にいた123警備艇は、同日午前9時30分に事故地点である珍島屏風島海上に最初に到着した。しかし、以後一時間余り船体外に脱出した乗客を引き上げるのに汲々とし、数百人が船内に残っている事実を知りながらも船体には進入しなかった。
光州/アン・クァノク記者 okahn@hani.co.kr