イ・ソクキ‘内乱陰謀’懲役20年 求刑
イ・ソクキ統合進歩党議員らの内乱陰謀事件に対する1審結審公判が開かれた3日、検察は重刑を求刑し、弁護団は‘無罪’を主張して内乱陰謀罪成立有無を巡り正面から対抗した。 最終陳述に立ったイ議員は 「去る3年間、単純国家保安法違反事件で調査され、昨年8月大統領選挙介入で窮地に立たされた国家情報院によって内乱陰謀事件としてねつ造された」と話した。
イ議員らに懲役20~10年の重刑を求刑した検察は 「内乱陰謀は国の存立を崩壊させる重大犯罪であり、国民の生命と安全に深刻な威嚇をもたらす」と明らかにした。 検察は、イ議員が民主革命党事件で拘束され解放された点を挙論して「二度とこういう雲をつかむような夢を見ることができないよう、厳重な処罰が必要だ」とし、他の被告人も 「長期間、社会からの隔離が必要だ」と主張した。
求刑強度について、検察は「内乱陰謀の最高刑である懲役30年と国家保安法の最高刑である30年が競合する場合、残る1ヶの罪目の半分を加えることができる」として、イ議員とキム・ホンニョル進歩党京畿道党委員長は懲役45年まで、他の5人は懲役37年まで可能だと明らかにした。
この日の公判の核心争点は、検察が地下革命組織と規定した‘RO’の実体有無と利敵性、内乱陰謀罪適用可否であった。 検察は「組織総責であるイ被告人の指示により、組織員が一つの場所に集結して革命の決定的時期として認識し、戦時状況時に総攻撃命令が通達されれば国家基幹施設破壊など武装闘争に出るなど、内乱の輪郭に対する合意に至り、刑法91条国憲紊乱の目的が立証された」と主張した。 更に続けて「組織員の呼応を見れば、革命に対する決議水準の意志合致、実質的軍事行動を議論できる思想的組織力を有していることが明白であるなど、国憲紊乱を決議する水準の意志合致に到達した」と明らかにした。
しかし弁護団はイ議員らが 「内乱を企画したり準備したこともない。検察が内乱陰謀の核心主体と名指ししたRO自体が小説だ」と反論した。 弁護団のキム・チルチュン団長は「ROの実体に対する客観的証拠がない状態で、国家情報院情報提供者イ・某(47)の陳述と推測のみに依存してROという組織名称、組織綱領と組織体系、組織運営体系などに対する公訴事実が国家情報院の調査と裁判で何度も覆された」と主張した。 キム団長は「イ議員は反戦平和運動と恒久的平和体制構築のための物質技術的準備は強調したが、国家情報院はこのような趣旨を歪曲して録音ファイルをつぎはぎして内乱陰謀にでっち上げた」と話した。
ROの利敵性有無を巡っても、検察は‘ROが北韓の自主・民主・統一という対南革命路線に従っている’と主張した反面、弁護団は‘自主・民主・統一は韓国進歩運動の歴史的成就物であり、決して北韓の対南革命路線に従う主張ではない’と主張した。
イ議員は「RO総責だと言うが、それこそウサギに角を探すようなものだ。冬の共和国でない民主共和国として新たに乗り出す判決を期待する」と話した。
水原/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr