北に‘譲歩なき’強いメッセージ
対話局面転換 時間がかかる展望
政府が27日、北韓に向けて‘譲歩はない’という断固たるメッセージを投げた。
ユン・ビョンセ外交部長官は27日チェ・リョンヘ北韓軍総政治局長が中国に話した‘対話用意’発言と関連して「北韓は非核化と関連した国際義務と約束を遵守することによって行動で真正性を示すべきだ」と明らかにした。 彼はソウル外交部庁舎で就任後初めての内外信記者会見を行い「対話のための対話はできない」として、このように話した。 チェ局長を通じて中国に「対話と交渉」を伝えたが、後日の報道ではその内容を完全に除外した北韓の歩みから推し量って、具体性も真正性も見られないとし 「非核化が先」と切り捨てた。 また、北側が提案した6・15共同行事は「当局間対話が先」とし不許可の立場を明らかにした。 韓国内部の‘南の葛藤’を誘発しようとする北韓の策動と解釈したという意だ。 韓半島情勢が対話局面に変わるまでにはなお相当な時間が必要なものと見られる。
ユン長官は会見で「6者会談と関連して最も重要なことは(北韓の)非核化意志」と強調した。 彼は「コノハズクが一度啼いたからと言って菊の花が咲くわけではない」という比喩で、北韓の‘修辞’に惑わされてはならないという点を明確にした。 ‘何が北韓の真正性ある態度か’という質問には 「この間、国際社会で話されたことは6者会談の9・19共同声明」であり「最も重要なことは(北韓の)核廃棄で、核の放棄が9・19共同声明の最も重要な出発点」と話した。 また、国連安全保障理事会決議に言及して「北韓がこのような国際社会の要求をどの程度行動で真正性をもって表現するかが重要だ」と話した。 その一方でユン長官は「6者会談当事国との協議過程で北韓の意図と今後予想される形態を綿密に分析する」とし、今後の北韓の行動に注目するという意も明らかにした。
ユン長官はまた、中国の役割に期待感を示した。 彼は「第3次核実験以後、中国が国連安保理決議案を採択し履行する過程で見せた態度が過去とは少なからぬ違いがある」として「中国は過去のいつの時より韓-中間に、韓-米-中間に、また、6者会談のその他当事国らと共助が上手くいっている」と話した。
これに先立って朴槿恵(パク・クネ)大統領も午前、大統領府首席秘書官会議で 「北韓問題を解くために韓-中間で一層緊密に協調していく」としつつ「今後、北韓が国際社会の責任ある一員となり対話の場に出てくるよう努力する」と明らかにした。 北韓との直接対話が不如意な状況で対中共助を通じて北韓を対話の場に引き出すという意を繰り返し明らかにしたのだ。
統一部は北側が22日、開城(ケソン)か金剛山(クムガンサン)で開こうと提案した6・15共同行事の参加を許さないと明らかにした。 キム・ヒョンソク スポークスマンは声明を出して「北韓が開城工業団地関連南北当局間対話提案は持続的に拒否しておきながら、民間団体を相手に6・15南北共同行事の開催を提案するなど二重的な姿を見せている」と真正性に疑問を示した。 彼は 「北韓が南北関係改善に真に関心があるならば、わが国の民間企業や団体に接触するのではなく、一日も早く南北当局間対話に出てきて信頼を積むことが必要だ」として「北韓は開城工業団地の軍通信線を先に復元しなければならず、開城工業団地関連南北当局間実務会談に早く呼応しなければならない」と話した。
パク・ビョンス先任記者、チョ・ヘジョン記者 suh@hani.co.kr