海上警察の不法操業取り締まり過程で亡くなった中国人船員の死因はゴム弾の衝撃にともなう心臓破裂という所見が出てきた。
国立科学捜査研究院は去る20日に中国人船員チャンスウォン(44)氏の遺体を解剖検査した後 「海上警察が撃ったゴム弾に当たった衝撃で心臓が破裂し亡くなったものと推定される」との1次所見を明らかにした。
解剖検査の結果、チャン氏は胸中央左下にゴム弾を受け心臓の頂点部分である心尖部に2㎜ほどの小さな破裂ができたと調査された。 身体から特別な殴打や暴行の跡は発見されず、普段から病んでいた持病もなかったことが確認された。 解剖検査の最終結果は10余日後に発表される予定だ。
海上警察側は「チャン氏は救命チョッキも着ておらず衝撃が大きかったようだ」として「8~10mの勧告射距離を守るなど対応には問題がなかった」と明らかにした。 海上警察は当初ゴム弾の衝撃による死亡事例がなかった点を挙げ解剖検査の結果に注目してきた。
裁判所はこの日、中国人船員12人の拘束令状の内 11人の令状を発行し1人は棄却した。
光州(クァンジュ)地方裁判所木浦(モクポ)支所はこの日、不法操業取り締まりに凶器を持って抵抗した疑い(特殊公務執行妨害)等で海上警察が申請した遼丹漁23827号(はえ縄漁業本船)の船員11人の拘束令状を審査し、船長のチャン・某(38)氏ら10人には発行し、船員リュ・某(38才)氏は「加担程度が軽微だ」として棄却した。
裁判所はまた、許可なく不法操業をした疑い(排他的経済水域漁業法違反)で遼丹漁23828号(従船)の船長ウ・某(44)氏の拘束令状も発行した。
拘束された船員は去る16日午後、わが国の排他的経済水域である全南(チョンナム)、新安郡(シナングン)、黒山面(フクサンミョン)、紅島(ホンド)北西側90kmの海上で不法操業を行い、摘発されると斧・のこぎり・三枝槍などを振り回して抵抗し海上警察官2人に負傷させた疑いを受けている。
光州(クァンジュ)/アン・クァノク記者 okahn@hani.co.kr