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[ニュース分析] お父さん、盧武鉉…朴槿恵 初日の歩み‘参拝政治’

原文入力:2012/08/21 22:53(1661字)

←"本当に悪い大統領" その後5年…朴槿恵セヌリ党大統領選候補が21日午後、慶南(キョンナム)、金海市(キムヘシ)、進永邑(ジンヨンウプ)の故盧武鉉前大統領の墓地を訪ね献花している。 金海/キム・ギョンホ記者 jijae@hani.co.kr

大統領候補、初日午前にはお父さん、午後には盧武鉉…朴槿恵‘参拝政治’

‘統合 名分’中道層吸収戦略
5・16美化-チャン・ジュナ疑惑一蹴…
半分だけの歴史認識、真正性 論難

 朴槿恵セヌリ党大統領選候補の歩みが最初から破格的だ。朴候補は候補としての初日である21日午後、慶南(キョンナム)、金海(キムヘ)、ボンハ村の盧武鉉前大統領墓地を参拝した。 これに先立ち午前には国立顕忠院(ヒョンチュンウォン)の李承晩、朴正熙、金大中前大統領の墓地を参拝した。 金大中・盧武鉉前大統領はセヌリ党と政治的に対称点にある民主進歩陣営の象徴的人物だ。 特に金前大統領とは太陽政策に対する支持表明と朴正熙記念館建設支援などを交換して相当に関係改善を成し遂げたが、盧前大統領とは和解できなかった。 むしろ2007年1月には盧武鉉当時大統領が4年重任大統領制改憲を提案した時、朴候補が "本当に悪い大統領" と強く批判した経緯がある。

 イ・サンイル スポークスマンはこの日の歩みについて「候補受諾演説で明らかにした国民大統合を実践するためのもの」と話した。 名分は‘100%大韓民国、国民大統合’だが、中道層を引き込むための戦略も基底にあると見られる。 競選キャンプで政治発展委員として働いたイ・サンドン教授は 「保守政党の候補が進歩改革指導者の墓地を参拝することは韓国政治の発展のために望ましい進展」とし「一部では‘ショー’と批判するかも知れないが、中道層国民は拍手するのではないか」と話した。

 しかし朴候補は5・16軍事クーデターなど暗い過去の歴史を美化する歴史認識を依然として示しており、破格の歩みの真正性に疑問が提起されている。 特に有力政党の大統領選候補として過去と父親の問題を客観化できないことは大きな問題という指摘だ。 朴候補は5・16の性格と正修奨学会問題、チャン・ジュナ先生他殺疑惑など、その間に提起された事案に対して問題ないという認識を示した。 5・16に対しては 「正常なものではなかった」と一歩後退しもしたが、 「教科書にも軍事革命から軍事政変、クーデターと異なって記録されていて、国民の考えも多様だ」として、正確な評価を回避している。 チャン・ジュナ先生他殺疑惑に対しても 「以前の政権で全て調査したではないか」という態度だ。 前日の候補受諾後記者会見では 「過去に度々行こうとすればキリがない」として‘未来’を示した。

 だが、指導者として過去の独裁政権に対する評価は無視したままで、現在の保守・進歩を統合すると乗り出すことは真正性が疑わしい。 選挙戦略のための一時的ジェスチャーとの批判を受けても仕方ない。 また‘未来’に進むために‘過去’を覆おうとすることは、日本軍慰安婦問題に対して日本が主張する論旨と同じように聞こえもする。

 大統領候補として父親の時期の過去を客観化する能力を欠如している点が一層大きな問題という指摘も出ている。 歴史学者であるチョン・ウヨン博士は「個人としては父親 朴正熙を守ることがありえるだろうが、公人としては厳格に功罪を明らかにすべきだ」と指摘した。 キム・ジョンイン競選キャンプ共同選対委員長も 「朴候補は一個人ではない」として「公人として父親 朴正熙を客観化できてこそ国民から受け入れられるだろう」と話した。

キム・ジョンチョル記者 phillkim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/548114.html 訳J.S