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キム・ビョンファ最高裁判事候補者 結局 辞退

原文入力:2012/07/26 23:32(1521字)

←最高裁判事候補に推薦されたキム・ビョンファ仁川地検長が去る7月17日午後、仁川地方検察庁大講堂で退任式に参加している。 仁川/シン・ソヨン記者

キム・ビョンファ 結局…最高裁判事候補史上初の落馬
"最高裁 構成 遅延、国家的問題"
潔白主張して自主辞退
最高裁、新候補推薦作業に着手

  貯蓄銀行ブローカーとの不適切な関係などが明らかになり国会任命同意手続きを踏めなかったキム・ビョンファ(57・前仁川地検長)最高裁判事候補者が26日辞退した。 2000年に最高裁判事人事聴聞制度が導入された後、聴聞過程で明らかになった疑惑で候補者が落馬したケースは今回が初めてだ。 最高裁は新最高裁判事候補の推薦作業に着手した。

  キム候補者はこの日午後7時‘辞退に際して’という題名の文書を通じて辞退意思を明らかにした。 キム候補者は「私を巡る根拠のない疑惑に対し最後まで潔白を明らかにしたいというのが率直な心情」としながら「しかし私によって最高裁構成が遅れるならばより大きな国家的問題だと考えて、私が辞退することが国家に最後に献身することになるという結論を下した」と明らかにした。

  キム候補者は去る11日に開かれた国会人事聴聞会過程ではもちろん、以後にも相次ぎ疑惑に包まれた。 特に第一貯蓄銀行ブローカー パク・ヨンホン(61)氏から捜査宥和請託を受けたり捜査内容を知らせたという疑惑が集中提起された。 キム候補者はパク氏と去る2001年ソウル、瑞草洞(ソチョドン)の高級アパートを隣り合わせで購入し、毎月一緒に登山をするなど永く親密な関係を維持してきた事実も明らかになった。 色々な疑惑が大量に提起されるとキム候補者は‘歴代最悪の最高裁判事候補者’という批判を受けもした。

  以後、ソン・スンヨン(38・司法研修院29期)水原(スウォン)地裁判事が裁判所の内部網である‘コートネット’に文を載せてヤン・スンテ最高裁長官にキム候補者任命提案撤回を促すなど司法府内部でもキム候補者に対する否定的気流が広がった。 ついに一部のセヌリ党議員もこの日キム候補者が辞退しなければならないという意見をイ・ハンク院内代表に伝達した。

  キム候補者落馬事態で最高裁判事候補者推薦制度の問題点といわゆる‘検察持分’最高裁判事席の維持の有無などに対する論議も大きくなる展望だ。

  パク・ヨンジン民主統合党スポークスマンはこの日「形式は自主辞退だが不適格な人物推薦に対する国民と常識の勝利」として「キム・ビョンファ候補者問題を契機に最高裁判事候補者人事推薦システム全般に対する点検と改善がなされることを願う」と明らかにした。 パク スポークスマンは「事実上推薦権を行使した法務部長官に対する問責も当然という点も強調する」と付け加えた。

  民主統合党はキム候補者を除く残りの最高裁判事候補者3人の任命同意案を処理することにした。 任命同意案は来月1~2日に開かれる本会議で処理されると予想される。

  最高裁はキム候補者の辞退で当分最高裁判事1人の空白となっても十分な時間をかけて人選手続きを進めるという態度だ。 最高裁はキム候補者が辞退した直後に論評して「最高裁判事任命同意過程で国民の皆様に心配をかけたことに対して心より恐れ入ります」と明らかにした。

キム・テギュ、ソン・ヨンチョル記者 dokbul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/544407.html 訳J.S