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江南(カンナム)あんま業者へ行ってみると‘取り締まりが何だ’

原文入力:2012/05/17 10:18(1322字)

警察 捜査再開 発表にも関わらず
路地裏製売買 客引き 過激
"あんまだけするフリすれば大丈夫"
‘上納疑惑’脛に傷もつ警察
"金を毟っているように見えるから
申告があるまでは取り締まるな‘上から’指示

 性売買が疑われるあんま業者の怪しい金の流れに関する情報を受け取ってもそれを握りつぶしていた事実が明らかになったソウル 江南警察署が、一歩遅れて捜査に入ると明らかにしたが、この地域の売春あんま業者は依然として盛業中であることが確認された。

 警察が捜査再開を発表した去る15日夜と翌日の16日夜、ソウル 江南都心の路地裏(写真)には売春あんま業者から出てきた客引きが少なくなかった。 夜8時頃、江南区、駅三洞(ヨクサムドン)のベンベン交差点付近で会った短髪の若い男は路地内のDあんま業者へ通行人を誘っていた。 顧客を装い入ってみたD業者では、性売買がなされていた。 業者社長は大胆だった。 「警察が取り締まりに出てくればひっかかるのではないか」と尋ねても、社長は「取り締まりは心配しなくても大丈夫」という言葉だけを繰り返した。

 駅三洞路地裏のまた別のあんま業者支配人は「6ヶ月に一回ぐらい警察が取り締まりに来ることはある。その時は罰金を払えば良い」と話した。 警察の取り締まりを恐れるそぶりは全くなかった。 彼は「知っている警察官がくればお客さんにあんまだけしているフリをすれば良い」とも言った。 性売買がなされている現場を見つけられなければ犯罪疑惑の立証が難しいため、警察の取り締まりは避けられるということだ。 あるあんま業者支配人は「最近までも取り締まり警察に上納して管理してきた」と話した。

 夜10時頃、警察のパトロールカーが瑞草洞(ソチョドン)のあるあんま業者前を通り過ぎつつあった。 車を停めて「堂々と売春しているあんま業者なのに、なぜ取り締まらずにだまって行くのか」と尋ねた。警察は「申告が入ってくる前には無理に取り締まるなという指示を受けた」と答えた。「誰の指示か」という質問には「ただ上から」と短く答えた。 また別の警察官は「むやみに業者から金を毟っているように見えるから(あんま業者取り締まりに)気を付けろという指示を受けた」と話した。

 江南警察署管轄地域にはあんま業者だけで30ヶ所余りある。風俗店まで合わせれば9000ヶ所余りに及ぶ。警察関係者は「月に3件程度ずつあんま業者を取り締まっているが、根絶するには人手があまりに足りない」と訴えた。

 江南警察署は江南の有名あんま業者従業員ユ・某(34)氏をまもなく召還調査して警察とあんま業者間の癒着不正疑惑を再捜査するという立場だ。 江南警察署関係者は「警察とあんま業者間の癒着不正疑惑を徹底的に捜査して国民の信頼を回復する」と明らかにした。

ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/533201.html 訳J.S