原文入力:2012/04/14 01:40(1640字)
[ニュース分析] 北‘銀河3号’空中爆発
北 国際的孤立・制裁直面
米国など強硬対応すれば‘3次核実験’で対抗も
金正恩 労働党第1秘書 国防委第1委員長にも就任
北韓は13日ロケット発射強行と失敗で身もふたも失う境遇となった。 北韓の発射強行は当初北韓-米国関係悪化など国際政治を犠牲にしても金正恩後継体制を早期に安定させるという国内政治的必要性に従ったものだった。 しかしロケットが発射2分余りで爆発したことにより国際的には孤立深化と米国の食糧支援中断状況に直面することになり、国内的にも政治的成果どころか権威失墜に直面した。 それでも金正恩第1秘書はこの日国防委第1委員長に就任した。
北韓が発射4時間ぶりに異例的に失敗を自認して出たことはこういうみじめな境遇をどうにか収拾してみようとする苦肉の策だと見られる。 匿名を要求した政府当局者は「過去のように成功で包装するには失敗があまりに明白だったという点、北韓内部の情報統制が過去のように容易でないという点などのためと見える」として 「ところが失敗したついでにこれを認めることによって国際社会の制裁緩和と追加交渉の余地を残しておこうとする意図もあるようだ」と話した。
北韓の今後の歩みは米国などの制裁の強度などに影響を受けるものと見られる。 情況上、北韓が初めから核実験のような追加行動の意を有していたと断定するのは難しい。 北韓はこの間ロケット発射について「平和的目的の衛星発射」 として北韓-米国間2・29合意遵守を強調してきたが、核実験についてまで平和的目的だと言い逃れる余地はないためだ。
しかし国際社会がどのように対応するかにより北韓が追加行動に出る可能性を排除することはできない。 米国などが国連安保理を通じて強硬対応に出る場合、北韓も強力に反発する可能性が高い。 米国はまず食糧支援中断というカードを取り出した。 挑発-強硬対応-反発につながる悪循環に陥れば、北韓が3次核実験を選択する可能性もある。 その間北韓が2006年と2009年それぞれロケット発射に続き核実験もしたという歴史的経験もこのようなシナリオを後押しする。
しかし今年下半期に大統領選挙局面に突入するオバマ行政府の選択には制約がある。 北韓をどん詰まりまで追い詰めて事態を悪化させるのはオバマには大きい政治的負担だ。
金正恩体制は国内的にも大きな打撃を受けた。 北韓は金日成誕生100周年である今年を‘強盛大国の門戸を開け放す年’と宣伝してきたが、ロケット発射の失敗で確実に前面にかかげられるものはなくなった。 特に北韓はロケットを核兵器とともに去る年末に亡くなった金正日国防委員長の革命的遺言に選んだ。 遺言統治を核心統治イデオロギーとする北韓で、今回の失敗で金正恩体制に対する住民たちの信頼にはひびが入るほかはない状況だ。
注視すべき点は4ヶ月になった金正恩体制の相次ぐ未熟な歩みだ。 金正恩体制は2・29北韓-米国合意後直ちに「衛星を発射する」と宣言した。 北韓-米国関係改善のメッセージと対決のメッセージをほとんど同時に送りだした格好なので信頼にきずを残した。
今回のロケット発射が2009年より技術的につまらないという点も釈然としない。 2009年ロケットは3000km余りを飛んで太平洋に落ちた反面、今回のロケットは発射するやいなや爆発して西海上に残骸を残した。 失敗を克服する技術的代案が用意されていないのに焦って発射を強行したと見られる。 北韓の前例ないほどの未熟な仕事の処理は政権交代期権力弛緩の兆候という観測が出ている。 パク・ビョンス先任記者 suh@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/528220.html 訳J.S