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[社説] 選管委テロ事件‘胴元’迅速に明らかにしなさい

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/508514.html

原文入力:2011/12/04 22:38(1155字)


   中央選挙管理委員会のホームページ攻撃事件がチェ・グシク ハンナラ党議員の随行秘書であるコン・某氏ひとりの突出的な行動ではないというのは常識だろう。 したがって今回の事件捜査の核心は事件の仕掛け人と資金提供者など‘胴元’が誰なのかを明らかにすることだ。 警察は数日前にコン氏など4人を拘束するなどして捜査を急いでいるが、まだこういう本質的な疑問には迫ることも出来ずにいる。

 今までの警察捜査の結果だけを見ても、この事件では緻密な事前計画と莫大な資金投与の臭いが充満している。 コンピューターソフトの攻撃に使ったパソコンも当初確認された200台よりはるかに多い1500台だったり、警察の追跡を避けるために無線インターネット10種類を変えながら、IPの不明化まではかったという。 こういう緻密な作戦を繰り広げるには相当な資金が必要にならざるをえない。 その上ソフトの攻撃者は不法賭博サイトの運営にも関与してきた会社だという。 こういう業者を動かすのはまさに金で、彼らは政治的な天命意識を持って犯罪行為に加担したはずがない。
事件の鍵を握っているコン氏が頑強に犯行を否認するのもおかしく、共に拘束された共犯3人が犯行を認めたのに、一人だけ頑として持ちこたえるのは非常に異例だ。そこまでしても警察の捜査が上層部まで広がることを防がねばならない切実な理由があるためだろう。 でなければ、自分は犯行グループの末端に過ぎず、実際に犯行を主導した者は別にいるという抗弁にも聞こえる。


 こういう多くの疑問は今後、警察が一点の疑惑も残さずに明らかにしなければならないものだ。 事件の性格上、捜査が特に難しくもみられない。 カギは警察が外部の顔色を気にせず捜査ができるかだ。 もしトカゲの尻尾切りの捜査に終わった場合、国会の国政調査や特別検事制の導入が不可欠になる。


 今回の事件が起きた後ハンナラ党が見せている態度は残念なことこの上ない。 “党が直接関係したことではないから公式対応をするな”(ホン・ジュンピョ代表),“党では(チェ議員秘書の)単独行為と見ている”(ファン・ウヨ院内代表)などの責任回避性発言が続いている。 さらにチョン・ヨオク議員は“民主党や民主労働党出身の補佐官がハンナラ党議員の補佐官として多く入ってきた”という話まで持ち出した。 国民に土下座して謝っても足りない状況なのに、このようにとんでもない話ばかりしているから‘ハンナラ党の解体論’まで出てくるわけだ。


原文: 訳T.W