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韓国の「人口のステージ」変える大転換へ【寄稿】

登録:2026-10-16 01:42 修正:2026-10-16 10:59
キム・ジノ|人口戦略委員会副委員長
人口戦略委員会のキム・ジノ副委員長が12日、ソウル鍾路区の政府ソウル庁舎別館で行われた「第1次国家人口戦略基本計画」ブリーフィングで発言している/聯合ニュース

 人口戦略委員会の副委員長として、各月の出生統計を受け取るたびに、期待と責任を同時に感じる。国民、経済界、宗教界など、社会の各界の助力のおかげで、今年は7月までの出生数が過去最高の伸びを記録するなど、喜ばしいニュースが相次いでいる。喜ばしい指標ではあるが、完全に喜んで人口の未来を楽観するのは難しい。高齢化と地域の人口減少が続いており、技術の発展は新たな機会とともに格差という課題も投げかけてきている。人口変化の速度を遅らせる努力とともに、人口構造の変化の中でも社会の活力を維持し、国民の暮らしを支える準備が必要だ。

 そこで政府は先月、人口問題を国の将来がかかった戦略的課題として扱うため、少子高齢社会委員会を人口戦略委員会へと拡大再編した。新しい酒は新しい革袋に盛れという言葉のように、人口戦略委員会は14日、関係省庁とともに新たな人口ビジョンを告げる「大韓民国人口ビジョン宣言式」を開催し、再編前から準備してきた「国家人口戦略基本計画」を発表した。人口問題を見つめる視野を広げるとともに、社会全体の対応力を高めるための新たな出発である。

 大韓民国の人口戦略基本計画第1号のビジョンは、「世代と境界を乗り越え、ともに飛躍する大韓民国」である。危機のスピードを遅らせるとともに、社会の対応力を高める大転換を実現し、人口のステージを変えるという意志を込めたものだ。人口変化の速度を「緩和」して改革の時間を確保したうえで、人口構造の変化に「適応」できる社会経済システムを整備し、人工知能(AI)などの技術力を積極的に用いて「飛躍」の機会を切り開くという構想だ。実現に向けた基本課題は4分野にわたる。

 第一に、「若者の生涯過程支援」。若者が将来を設計するにあたっては住居、仕事、子育てに伴う負担が複雑に絡んでくる。住居と子育ての負担を軽減し、支援の死角を減らすことで、家族形成から出産、子育てに至るまでの過程を支えていく。

 第二に、「品格ある老後の保障」。長期化した老後が安定し活気あるものとなるよう、所得と雇用、健康とケアに同時に目配りする。雇用の機会を拡大し、老後の所得を支えるとともに、住居から移動に至るまで高齢者の生活全般を支援していく計画だ。

 第三に、「技術革新にもとづく力量社会の実現」。AIなどの革新技術を人口問題解決のてことしつつも、技術の進歩が別の格差へとつながることのないよう、AI教育と中高年のキャリア転換の機会を広げ、技術の発展とともに人の力量も高めていく、というのがその趣旨だ。

 第四に、「開かれた社会の共生システムの構築」。多様な家族形態を包摂するよう法と制度を整備するとともに、一人世帯への支援を強化する。グローバル人材を誘致するとともに、海外からの移住を背景とする児童の教育・就業・定住支援を強化して、多様な構成員が共に暮らしていく基盤を整える。

 これらの政策課題が国民の日常に実質的な変化をもたらすためには、政府の政策的対応はもちろん、社会各界の参加と協力が重要だ。これまで人口問題に力を尽くしてきた国民と経済界、宗教界などの社会全体の努力が、新たな人口戦略を実践する過程においても続けられていくことを期待する。政府も国民の声に耳を傾け、社会各界と協力しながら解決策を模索していく。すべての国民の参加と応援、そして社会全体の体質変化への努力が加われば、「共に飛躍する大韓民国」というビジョンは現実のものとなるだろう。

 人口構造の変化は避けられない現実だが、私たちが切り拓いていく未来は私たちの選択にかかっている。国民がより良い未来への希望を失わないよう、政府と社会各界が心を一つにして取り組めば、若者が希望を抱き、すべての世代が共生し、力を発揮できる大韓民国へと向かっていけるはずだ。人口政策のグローバル先導国を目指して、今こそ人口のステージを共に変えていこう。

//ハンギョレ新聞社

キム・ジノ|人口戦略委員会副委員長 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/because/1282406.html韓国語原文入力:2026-10-14 18:21
訳D.K

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