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[社説] ‘野党支持者は北韓へ行って暮らせ’という妄言

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/432040.html

原文入力:2010-07-25午後09:40:06(1097字)

政府の高位当局者が数日前、ベトナム、ハノイで記者懇談会途中でしたという話は聞く人の耳を疑わせる。"若い子たちがハンナラ党に投票すれば戦争になり、民主党を選べば平和と言って皆移った」「そんなに(北韓が)良いのなら金正日の下に行って父上首領と暮らせばよく、なぜ民主主義の良いところは皆 享受しながら北韓を擁護してそうするのか」などの話をよどみなく話したという。彼の発言は去る6・2地方選挙で民主党に票を入れた若い有権者たちを全て‘親北韓主義者’と罵倒したも同然だ。

与党自らも認めるように、ハンナラ党が地方選挙で惨敗した原因の中には天安艦事件を政治的に活用しようとしたが、民心の逆風にあったためでもある。天安艦事件の調査結果を慌てて発表し、国民の危機意識を助長する北風を狙い有権者の冷静な審判を受けたということだ。それでも彼は与党の敗北を無条件に国民のわい曲された認識のせいにしてしまった。有権者の判断を尊重する心はかけらさえ見当たらない。

彼はそれでも足りなくて「こういう精神状態では国家を維持できない」などの放言まではばからなかった。仮にも一国の高位公職者が、どうすれば野党に投じた若い世代に向かって「金正日の下に行って暮らせ」などの話をすることができるのか、まったく理解に苦しむ。彼の発言は公務員の政治的中立義務に反するだけでなく、高位公職者が持たなければならない最小限の品位まで喪失したものだ。

彼は昨年4月にも国会でマイクがONになっていること知らずに、野党議員に向かって「ここになぜ入ってきた、気違い」という悪口を言って大変な苦労をした経緯がある。さらに韓-米自由貿易協定批准同意案を巡り、舌戦を行う与野党議員を見て「こういうこと基本的に全部なくさなければならない」というなど、国会の存在意義自体を否定する発言までした。彼の相次ぐ妄言が決して単純な失言ではなく、普段の歪んだ思考と認識の結果であることをよく示している。

今後行われる政府陣容改編で、彼の去就がどうなるかは今回の妄言事件でさらに大きな関心事になった。彼はすでに天安艦事件処理過程で政策的判断を誤ったという評価も受けている。他のことは別にしても、妄言を日常的に行う高位公務員たちが存在することは、国の将来はもちろん李明博大統領にも決して役に立たないことを知らねばならない。

原文: 訳J.S