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[コラム]世界の指導者の支持率、尹大統領の順位は?

登録:2022-08-11 04:56 修正:2022-08-11 08:47
//ハンギョレ新聞社

 手続き的民主主義が定着している国の最高権力者なら、支持率を気にせざるを得ない。「一喜一憂しない」という「誓い」を繰り返していたこの国の大統領室も、20%台の支持率の前ではもはや焦りを隠せずにいる。支持率は、次の選挙はもとより、国政の動力にも無視できない影響を及ぼす。それだけだろうか。

 主要22カ国の最高権力者の支持率を調査し、順位までつけている組織がある。米国の世論調査機関「モーニング・コンサルト」だ。2014年に設立されたが、新しい機関らしからぬ姿勢を誇示する。毎日全世界の3万人以上に対して政治的・経済的態度、ブランド認識などの膨大な分野を調査する。そのうちの一つが「世界の指導者の支持率」だ。毎日国ごとに調査し、1週間分の平均を出して毎週発表している。標本数は米国が4万5000人で最も多く、その他の国は500~5000人ほどだ。誤差範囲は±1~4ポイントだ。

 7月27日から8月2日にかけての調査で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持率は24%だった。だが、モーニング・コンサルトのウェブサイトのそのページをのぞいても、尹大統領の記録はすぐには見つからない。自動で表示されるのは20位までで、「全体」を開けば21、22位が確認できるようになっているからだ。尹大統領は21位だ。先月からほぼ定位置になっている。米国史上、同期間の歴代最低を記録しているというジョー・バイデン大統領(12位)はもちろん、数々のスキャンダルの末、早期退任を控えている英国のボリス・ジョンソン首相(19位)よりも低い。

 尹大統領の支持率の推移も目を引く。就任(5月10日)翌日にはすでに「評価しない」(50%)が「評価する」(33%)より高かったが、6月6日に同率となり、7日からは「評価する」が先行する。しかし一瞬だ。8日に3ポイントの差(44%と41%)でピークに達してたちまちその差は縮まり、11日に再逆転。差は日増しに広がってる。国内の世論調査より常に「評価しない」の率が高く、「デッドクロス」の時期もひと月近くに達する。注目すべきことは他にある。どちらも抜きつ抜かれつしながら一貫した推移を示していることだ。

 モーニング・コンサルトはなぜこのような調査を行うのか。「企業の意思決定のための情報ソリューションの強化と、最高のリーダーたちに対するビジネス、経済、地政学全般にわたる予測の提供に用いられる」。韓国について、世界の企業家たちがどう考えているのかが気になる。

アン・ヨンチュン論説委員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1054242.html韓国語原文入力:2022-08-10 16:22
訳D.K

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