いつのまにか4年目を迎えたセウォル号の春だが、今年は象徴的な変化がある。16日、京畿道安山(アンサン)の政府合同焼香所の前で、初めて政府合同告別・追悼式が行われる。各放送局は4年ぶりにセウォル号関連のニュースを集中報道している。「忘れない」という国民の声を無視して抑圧した政府が消えた今、「真の春」迎えるため、社会全体が進む時だ。
振り返ってみると、果たして真実が明らかになるだろうかと絶望していた時も多かった。304人の犠牲者を出したセウォル号は深い海の中に沈んでおり、遺族たちは「補償金目当て」だと罵倒され、やっとのことで発足したセウォル号特別調査委員会さえも、政府の妨害の中、本格的に活動を始めてからわずか1年で強制的に解散させられた。しかし、そのような時も慰め合い、真実究明の訴えを続けた遺族と生存者がいたからこそ、韓国社会がセウォル号を忘れなかった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が15日、フェイスブックへの書き込みで、「完全な真実究明」を約束し、「ろうそくも、新しい大韓民国の約束も、セウォル号から始まった」と綴ったのも、決して過言ではない。
昨年3月、1075日間の待った末に、セウォル号が水面上に揚がってから、行方不明となっていた9人のうち4人の遺骨が見つかった。迷宮入りになると思われていた「大統領の7時間」も、検察の捜査結果、報告時間を操作してチェ・スンシル氏と会議を行なった事実などが明らかになった。しかし、我々が「7時間」に疑問を持ったのは、単にその日の大統領の行動が知りたかったからではない。どうしてセウォル号が沈没したのか、どうして救助がきちんと行われなかったのか、真実を隠ぺいしようとした理由が何かは、まだ完全に明らかになっていない。
告別式の後、政府合同焼香所が閉鎖され、これから議論が本格化する花郎(ファラン)遊園地一帯の追悼施設について、近隣住民の賛否は分かれているという。近いうちにセウォル号の船体を引き起こして、残った行方不明者の遺体の捜索と事件の原因究明のための調査を行った後、どう保存すべきかについてもまだ意見がまとまっていない状態だ。自由韓国党はぬけぬけと、社会的惨事特別調査委員会(第2期セウォル号特別調査委員会)に1期調査委の活動を妨害し遺族らに告発されたファン・チョンウォン常任委員を再び任命した。
セウォル号をこれ以上イデオロギー対決の中に放置してはならない。真相究明はもとより、記憶と哀悼の方法から安全な社会に向けた抜本的な対策作りに至るまで、4年前に国民が深い悲しみの中で約束したその気持ちを思い出しながら、社会的共感を形成していくべき時だ。それが星となった犠牲者たちも心から願う大韓民国の姿であろう。