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[社説]双龍車 回生を阻害するストライキ労働者大量処罰

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/370127.html

原文入力:2009-08-07午後09:58:44

警察は双龍自動車ストライキ労働者の中から96人を連行し調査中だ。ひとまずこれら全員を拘束捜査対象と見て強力な捜査を行っているという。だがこれは不公正な法執行と言うだけでなく、双龍車の回復努力に冷水を浴びせることだ。政府もすでに労働者たちが自主的に解散した場合、善処すると明らかにしただけに連行者中の刑事処罰対象を最小化しなければならないだろう。

まず労働者にすべての責任を問うこのような形の大規模刑事処罰は穏当でない。労働者たちが工場を占拠し長期ストライキを繰り広げることになった根本原因は整理解雇であった。経営不良の責任を労働者に皆押し付ける整理解雇に対抗し、労働者たちが抵抗するのは当然のことだ。生存権を守るために始めたストライキ篭城を不法だと追い詰め労組執行部などに司法的定規を突きつけようとすること自体が適切でない。

警察と会社側の衝突過程で起きた暴力行為に対する処罰も前後状況を考慮し処罰程度を調節しなければならない。労働者たちの暴力行為自体を擁護することはできないだろうが、彼らの暴力は攻勢的というよりは防御的であり守勢的な側面が強かった。ストライキを強圧的な方法で鎮圧しようとする警察と会社側職員らに抵抗する過程で発生した暴力が大部分だった。このような事情を考慮せずに労働者たちの暴力行為だけを切り離し厳罰するということは相応しい処置ではない。

暴力を振り回した会社側用役らはそのままにしてストライキ労働者だけを厳しく処罰するということも公平に外れる。今回の双龍車事態で会社側用役と職員らが犯した暴力は数えられないほど多い。これらはストライキ労働者を支援するために集まった市民団体の人々にまで暴力を振り回した。しかし警察はこういう会社側暴力に対しては処罰意志を全く見せようとしない。それでいながらストライキ労働者たちの暴力行為だけを浮き彫りにするのは公正な法執行とは言いかねる。

双龍車は今ようやく回復のための第一歩を始めた。労使が力を合わせ全力を尽くしても双龍車の将来がどうなるかはとても不確かな状況だ。このような状況で労組員たちが大挙刑事処罰を受けることになれば、労使葛藤が再演され会社の回生がより一層難しくなりかねない。刑事上の責任を最大限善処するように努力することとした労使合意の精神を尊重し、やむをえず刑事処罰をする場合にもその範囲を最小化しなければならない。

原文: 訳J.S