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[社説]双龍車, 最後まで忍耐心を持ち解決法探してこそ

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/362643.html原文入力:2009-06-26午後10:14:47
双龍自動車会社側が昨日用役職員と非解雇職員を動員し、平沢工場の接収に出た。これらはすでに工場内に入り整理解雇対象篭城職員と対峙中だ。警察が衝突を防ぐために投入されたが、どんな事態が起きるか予測するのが難しい状況だ。

工場接収に出た会社側の態度は理解し難い。会社側はこの日午前、整理解雇対象者976人中の一部に働き口を斡旋し、希望退職を追加で受け付けるなど新しい提案を行った。解雇者を優先再雇用対象にして無給休職も実施するといった。だが新しい提案をして数時間にもならない内に職員らを大挙動員し平沢工場の接収に出た。警察は記者会見のために外に出てきた労組指導部と弁護士らまで連行した。協議案は対話をするために提示するものだ。力で解決しようとするなら何の為に新しい提案を出したのか分からない。工場接収のために実力行使計画をあらかじめ組んでおき、世論宥和用に形式的な妥協案を出したのではないかと疑われる。

何より「労組が考える時間が必要だろう」としておきながら、物理的な力を動員して押し入るのは前後が合わない。ひとまず新しい提案をしたならば、相手に最小限の時間的余裕を与えることが当然だ。労組が会社側提案を拒否したが、それを理由にすることはできない。いずれにしても新しい提案をしたならば説得と交渉を行う時間が必要だ。前であやすふりをしながら後から打つそのようなやり方は特に危険だ。篭城中の労組員らを刺激して、深刻な事態を呼び起こす可能性もある。

双龍車事態はもうほとんど詰めの段階に達している。整理解雇対象労組員らは危険物質が多い塗装工場に集まり死守戦を行っている。どうにかして人命被害を出さずに事態を終えなければならない。

そのためには会社がもうこれ以上の無理な工場接収企図をしてはならない。すでに妥協案を出したというのに、これを事態解決の契機にするべきではないだろうか。労組もやはり会社提案が満足でなくてもそれを前向きに検討する必要がある。会社側方案を無条件に受け入れるという話ではない。自ら修正案を提示する積極的な態度を見せろということだ。

会社も労組側も最後の折衝を試みなければならない状況ということをよく知っているだろう。事態を円満に終えるために最後まで忍耐心を持って解決方法を探すことを望む。

原文: 訳J.S