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社説・コラム
[社説]朴槿恵氏は歴史認識を語るべき
登録:2012-07-12 17:26
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https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/542170.html
原文入力:2012/07/11 21:02(1428字)
セヌリ党の朴槿恵議員が2度目の大統領選挙挑戦を宣言して、彼女の歴史認識と民主主義哲学の問題が再び検証のまないたにのぼっている。5・16(訳注・朴議員の父親が成した軍事クーデター)と維新体制(同・その政権の延長策)に対する認識と評価は国家最高指導者の席に上がろうとする人物の資質と素養を見極められる大変重要な根拠であるためだ。 朴議員は2007年のハンナラ党の大統領候補検証聴聞会で "5・16は救国の革命だった。維新体制は歴史の判断に任せなければならない" と話したことがある。最近は直接的な表現はしていないものの、このような認識に大きな変化はないようだというのが大方の見方だ。むしろ最近新しく起用した側近のメンバーや彼らの発言を見れば朴議員の態度はより一層頑強になっているようだ。
朴議員の側近が一様に掲げる論理は "5・16はクーデターと革命の両面の性格がある。5・16を通じて漢江の奇跡(同・経済発展)を成し遂げることになった" (パク・ヒョジョン政治発展委員)というものだ。結果が良ければ手段はどうであろうと関係ないという論理だ。表現が多少緩和しただけで‘救国の革命’という主張と大同小異だ。軍人が銃刀で古い法秩序を破壊した行為も、朴正熙前大統領が近代化を前面に出して国民の自由を抑圧した行為も徹底的に知らぬふりだ。
朴議員の選挙対策陣営の座長であるホン・サドック共同選対委院長は昨日‘チョン・モンジュ=世宗大王論’を展開して、 "先祖を非難してでも大統領にならなければならないと助言する気は毛頭ない" とも話した。今国民が知りたいのは朴議員が子供として父親をどのように考えているかではない。父である以前に、元大統領に対する客観的評価によって彼女の国政運営の方向に対する態度と素養を検証しようとするものだ。それなのに‘家族関係’に格下げして検証作業に水をさそうとするのは遺憾なことこの上ない。
さらに憂慮されるのは歴史認識の検証自体を軽べつして排斥する朴議員側の雰囲気だ。 "(このような論争では)ビスケット一つも出てこない" (ホン・サドック委員長)というのが代表的なものだ。全てのものを‘お金’の問題に置き換える浅はかなことこの上ない論理だ。このような人が陣営の座長の役割をしているのに舌打ちせざるをえない。
李明博政府になってから朴正熙軍事独裁政権に対する美化作業は歴史教科書の改編作業等を通じて着々と進められていた。その上に朴前大統領の娘である朴議員が最も有力な大統領候補として登場し、歴史の歪曲は頂点に向かって駆け上がっている。今や朴議員は直接自分の口で、過去の問題に対する立場を明らかにして堂々と検証を受けることを願う。
原文: 訳T.W
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