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中国、台湾包囲訓練に空母動員…「蔡英文・マッカーシー会談」に警告

登録:2023-04-10 19:40 修正:2023-04-11 08:41
9日、台湾水陸両用偵察隊所属の軍艦3隻が中国福建省の海岸に近い自国の最前線である馬祖列島をパトロールしている=馬祖/AFP・聯合ニュース

 中国が、台湾包囲軍事演習の最終日に空母を動員した演習に乗り出した。中国は、台湾の蔡英文総統と米国のケビン・マッカーシー下院議長の会談に対する報復として、今月8日から3日間の台湾包囲軍事演習に入った。

 10日、中国官営「新華社通信」などの報道によると、中国人民解放軍東部戦区は台湾の四面を取り囲んだ戦闘準備パトロールと「連合利剣(鋭い剣)」訓練を3日間行った。通信は「全区合同作戦指揮センターの統一された指揮の下、各軍と兵種が緊密に協力し、合同封鎖、情報基盤打撃をシミュレーションした」と伝えた。

 この日の訓練には中国の空母も参加した。東部戦区は同日、微信(WeChat)チャンネルを通じて、空母「山東」が台湾包囲軍事演習に参加したと伝え、「山東」から艦載機が離陸する場面を公開した。この空母は、蔡総統とマッカーシー議長が米カリフォルニア州で会談する直前に、台湾とフィリピンの間のバシー海峡を経て台湾東部海域に位置していた。これと関連して、中国官営「環球時報」は中国軍事専門家の話として「『山東』は台湾島東側の要衝に位置している」とし「この地点の先取はきわめて重要で、外部干渉勢力の阻止と台湾内部の分裂勢力を封鎖するものだ」と伝えた。台湾東部海域に中国が空母を投入し、米軍の介入をけん制して台湾を孤立させることができるということだ。

 新華社通信は同日、実弾を搭載した爆撃機(H-6K)が早期警報機、殲滅機、撹乱機の支援の下に、台湾の重要目標に対して模擬打撃を数回実施したと伝えた。また「数十機の戦闘機を動員し、台湾海峡と台湾島南北両端で持続的に戦闘に備えたパトロールと進撃を行った」とし「情報支援のもと艦艇と飛行機を見つけ出して殲滅、空中封鎖する訓練を実施し、さまざまな方向から島を包囲して封鎖する態勢を構築した」と明らかにした。東部戦区ロケット軍部隊も待ち伏せ状態での迅速打撃など、多くの方法で海上移動目標物を追跡し、模擬打撃を実施した。

 台湾国防部はこの日、台湾周辺で戦闘機・爆撃機など軍用機59機と軍艦11隻を探知したと明らかにした。

北京/チェ・ヒョンジュン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1087260.html韓国語原文入力:2023-04-10 16:54
訳J.S

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