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温暖化の悲劇…子を食べる北極グマ‘衝撃’

原文入力:2011/12/11 15:14(1065字)
イ・ヒョンソプ記者


←写真BBCホームページキャプチャー.


  地球温暖化の悲劇であろうか? 北極グマが共食いをする場面がある記者により捉えられた。


  英国<BBC>は環境カメラマン ジェニー ロスが撮影した北極グマの‘同族殺害’写真が公開され人々に大きな衝撃を与えていると9日(現地時間)伝えた。この写真の中の大きな北極グマ一頭はまだ子供の北極グマを殺し咥えて引きずっていった。

  この写真は昨年ノルウェー領北極海のスヴァールバル諸島付近で撮影され、最近地球科学者などの最大の集いである米国地球物理学連盟(AGU)の秋季学会で初めて発表された。ロスはこの写真と関連内容をカナダの北極グマ専門生物学者 イアン ストリン博士とともに<北極ジャーナル>最近号に載せた。


  彼らの説明によれば北極グマは通常サケを狩猟して食べるが、状況が不如意である場合、他の動物たち、さらには共食いしたりもする。ロスは<BBC>に 「最近北極グマの同族殺害が次第に多く目につくようになっており、こういう現象は大部分氷が溶けて流され孤立した地域で主に見られる」と話した。北極グマは食べ物がなくなれば陸地から続く氷を伝って渡り他へ移動する習性を持っているが、地球温暖化によって北極の氷が次第に溶けたために移動が不可能になったことが同族殺害増加の原因だというものだ。


  ロスは当時ボートで何かを食べている北極グマに近付いてみたが、非常に近くまで接近した所、食べているのが子熊だということを知ったと伝えた。彼は「当時その成オス北極グマはボートが自分側に近づくや両足を広げて立ち‘これは俺の食い物だ’と威嚇した」と当時を回想した。彼はまた遠くに別の成熊がいたが、子熊の母熊のようだったと伝えた。


  彼がこの北極グマらを発見した地域は、スヴァールバルの大きな島2ヶ所をつなぐ地域だが、こちらはほとんど常に厚い氷で覆われていた。だが、最近氷が急激に溶けて流され海が露出した地域が大幅に増えた。 ロスは「人が生きる所の近くの北極グマは残飯を食べて延命しているケースも多い」として「氷がさらに消えるほど北極グマの同族殺害もさらに増えるだろう」と話した。


イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/509556.html 訳J.S