原文入力:2011/08/07 22:28(969字)
チョン・ウイギル記者
多人種・貧民地域 不満が鬱積
警察の銃撃で市民死亡‘導火線’
←‘第3世界ではありません’英国で暴動が発生
英国警察が暴動鎮圧用装備を着用し7日 ロンドン北部のトッテナムの炎上する建物の前に立っている。 ロンドン/ロイターニューシス
英国、ロンドンの北部トッテナムで6日夜、警察の銃撃に抗議するデモが広がり、警察官26人とデモ隊 数十人が負傷し、略奪と建物が炎上する暴動に飛び火した。
この日起きた暴動は去る4日に警察が銃器検査をするため車両を止め、住民マークダッガン(29)に銃器を発射し死亡させ、これに抗議して起きた。トッテナムはヨーロッパで最も多様な人種が集まり暮らす貧民地域の一ケ所であり、最近起きている人種主義と反移民の雰囲気が暴動に飛び火したものと見られる。
警察の銃撃により亡くなったマーク ダッガンの友人と親戚など120人余りは6日午後5時30分頃、サッカー競技場近隣のトッテナム ハイロードに集まり‘正義’を叫び警察署まで行進し平和的デモを行ったが、夜が更けるにつれ暴力デモに変わった。増えたデモ隊は警察車両と建物などに火炎瓶を投げ、明け方まで過激デモを行った。一部のデモ隊は近隣商店街に集まり商店とキャッシュディスペンサーを壊し略奪もした。夜中に起きたデモで、この地域の建物から煙が洩れ、路上では石コロが乱舞し、警察は道路を遮断しこの地域を封じ込めた。
トッテナムは1985年にも警察の捜査に抗議する暴力デモが発生し、警察官1人が亡くなり数十人が負傷する最悪の暴動が起きたところだ。多人種居住地域であることに加え、人種間対立と警察に対する反感が強く、いつでも暴力デモの発生可能性がある所に挙げられている。
この日の暴動の原因である警察による銃器死亡事件の正確な経緯は明らかになっていないが、ダッガンが乗っていたタクシーを止める過程で4発以上の銃弾が発射されダッガンが死亡し警察官も負傷した。
チョン・ウイギル先任記者 Egil@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/490792.html 訳J.S