原文入力:2011/06/20 20:38(1027字)
クォン・テホ記者
25年間で所得格差 拡大… "企業経営者の高賃金が不平等原因"
1970年代、米国最高の牛乳会社の最高経営者(CEO)であったケネス・ダグラスの賃金を含む年間所得は現在の貨幣価値に換算した時、約100万ドル(10億8300万ウォン)程度であった。会社はダグラスにキャデラック車を提供し、ゴルフ会員券が一枚、彼の家は部屋が4つだった。
現在、また別の米国屈指の牛乳会社であるディーンフード最高経営者のグレッグ・エンゲルスの年間収益は1000万ドル(108億ウォン)程度だ。彼は市価600万ドル(65億ウォン)の家にゴルフ会員券4枚を持っている。本社のあるテキサス州から他へ移動する時は、1000万ドルの自家用ジェット機に主に乗る。
米国で労働者の賃金はほとんどそのままなのに、企業経営者の所得は非常に速く増えたと<ワシントンポスト>が19日報道した。企業経営者の年間所得は去る1970年から2005年までに430%増加した。これは同じ期間の企業収益増加率(250%)を大きく上回るものだ。しかし同じ期間に労働者の賃金は物価上昇率にも達し得ない26%増加に留まった。新聞は「米国の貧富格差が1930年代の大恐慌以後 最も深刻な状況」と指摘した。
去る2008年現在の所得基準で、上位0.1%に該当する15万2000人の平均所得は年間560万ドル(60億6000万ウォン)で、去る1970年に比べ385%増えた。彼らの所得が国民所得全体に占める比率も去る1975年の2.6%から10.4%へ大幅に増えた。所得上位階層0.1%に含まれる国民の職業は、非金融業種の経営陣が全体の41%を占め、企業経営者の高賃金が所得不平等の主要な要因であることが分かった。
米国国民の大多数が含まれる下位90%の平均所得は年間 3万1244ドル(3400万ウォン)で、1970年に比べてむしろ1%減った。米中央情報局(CIA)資料によれば、米国の貧富格差はカメルーン、コートジボアール、ウガンダ、ジャマイカと同等の水準だと分析された。 ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/483681.html 訳J.S