原文入力:2011-02-11午後07:55:49(1121字)
陸軍少将 30代女性に抱き込まれ7年間にわたり情報を漏らす
米連邦捜査局が察知し旅行写真など渡す
パク・ミンヒ記者
軍事機密、美女スパイ、米国連邦捜査局(FBI)が登場する大物スパイスキャンダルが台湾を揺るがしている。
台湾軍現役少将の羅賢哲(51・写真)陸軍司令部通信電子情報課長が中国に抱き込まれ、2004年以来 少なくとも7年間、中国のためのスパイ活動を行い拘束されたと台湾国防部が9日発表して、台湾では1960年代以来「半世紀ぶりの大物スパイスキャンダル」に全関心が注がれている。
軍人家族の三代目の羅賢哲少将は、2002~2005年タイで駐在武官を勤めている間、中国が派遣した美貌の30代女性スパイに抱き込まれ極秘情報を渡したと <中国時報> などのマスコミが11日報道した。
30代初めで「背が高くて、美しく、洗練された」この女性は、オーストラリアのパスポートを持ち貿易業者を装っており、既婚の羅少将はこの女性との愛に陥り2004年から情報を中国側に渡し始めたと台湾捜査関係者は明らかにした。羅少将は2005年に台湾に戻った後もこの女性と共に米国旅行をするなど、そのまま関係を維持し機密情報を渡していた。
台湾国防部の王明我・総政治作戦局長代行は、羅少将が中国のハニートラップに引っかかったのかとの記者らの質問に「セックスの誘惑と金銭的誘惑の問題は私たちが重点捜査する対象」と10日話した。羅少将はこの女性スパイを通じて、駐バンコク中国大使館一等書記官に偽装した人民解放軍総政治部連絡部所属の林義舜少将と知り合い、秘密裏に林少将と接触して情報を渡した。羅少将は情報を譲り渡す度に中国側から10万~20万ドルを受け取ったと捜査消息筋は話した。
米国連邦捜査局は台湾軍の情報通信分野責任者の羅少将の疑わしい行動を察知し、羅少将が会うこの女性が中国スパイだと判断して、米国で羅と女性が会う場面を撮影して台湾当局に伝えた。台湾当局はこれを基に捜査に着手し、先月、羅少将を逮捕した。
羅少将が渡した情報には、米国-台湾間軍事電子情報通信網プロジェクト、台湾陸海空情報通信網、軍事光フィーバーケーブル網など、米国も関連した機密情報などが含まれていたと判明した。
今回の事件で台湾では、馬英九総統の親中国的な両岸政策に対する非難も起きている。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/china/463032.html 訳M.S