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イスラエル行き旅客機、ハイジャック信号後に緊急着陸…乗客「パイロットが刺された」

登録:2026-10-01 07:07 修正:2026-10-01 07:27
パイロット間で物理的衝突があったとの見方 
具体的な襲撃理由は明らかにならず
30日(現地時間)、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港からフライドバイの航空機が離陸している/AP・聯合ニュース

 イスラエル行きの旅客機でパイロットが襲撃され、ハイジャック信号を発信した後、サウジアラビアへ機首を向け緊急着陸した。イスラエルではこの事件の襲撃理由が明らかになっていないため、さまざまな憶測に基づく報道が続いている。

 30日、イスラエルのチャンネル12は、フライドバイのUAE・ドバイ発イスラエル・テルアビブ行きの便で発生した今回のハイジャック騒動が、機内のパイロット同士の物理的な衝突によって起きたことを公に報じた。同局は当初、物理的な衝突を起こした2人の操縦士はそれぞれロシアとウクライナ国籍だと報じた。しかし、この報道内容は現時点では公式には確認されておらず、その後も、機長と副操縦士の国籍がそれぞれUAEとオマーンだとする未確認の報道も続いた。

 イスラエルメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」は同日、同便がハイジャックを意味する信号「コード7500」を送信したと報じた。この旅客機は事件発生当時、1分にも満たない間に高度3万4000フィートから約1万7000フィートまで急降下した。エミレーツ航空の格安航空会社であるフライドバイが運航するこの便には、乗客180人が搭乗しており、その大半がイスラエルの旅行客だった。UAEは、2020年のイスラエルとの関係正常化以降、イスラエル人観光客の間で人気の休暇先として定着している。

 ソーシャルメディアには、サウジアラビアの空港に緊急着陸した旅客機の機内で、服に血が付いたまま待機している乗客の写真や、顔に血がついた状態で事態を収拾したと証言している乗客の姿が収められた動画、飛行機がサウジアラビアの空港に緊急着陸する過程で乗客たちが安堵の拍手を送る場面の動画などが投稿された。

 乗客たちは、1人のパイロットが別のパイロットを凶器で襲撃したとし、極度の恐怖を味わったと証言した。同便に乗っていたある乗客は、「これが最期だと確信した瞬間があった」とし、「怒号や悲鳴が聞こえ、操縦室のドアが開くと、中が血まみれになっているのがみえた。機内にいた誰かがポケットナイフでパイロットを刺したことが分かった」と状況を語った。この乗客は、事件発生直後、イスラエル人の乗客や乗務員たちが機長を襲撃した人物を制圧することに成功したと述べた。この乗客は「事件が起きている間、私たちは祈りながら『シェマ・イスラエル』(イスラエルよ、聞け)と叫んだ。飛行機は緊急着陸し、着陸して初めて、私たちが何を経験したのかをはっきりと理解した」と語った。

 別の乗客はAFP通信に対し、「1人のパイロットが別のパイロットを殺そうとし、助けを求める叫び声を聞いた」と述べた。乱闘が起きた直後に撮影された動画では、顔に血がついたイスラエル人乗客がカメラに向かって「我々はいま、旅客機がハイジャックされている状況にある。現在、テロリストたちを制圧し、着陸を控えている」と語るなど、証言は食い違っている。

 サウジアラビアのタブーク空港当局は、パイロット2人がともに負傷し、入院したと公式に発表した。

30日(現地時間)、航空追跡サイト「フライトレーダー24」には、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ発、イスラエルのテルアビブ行きのフライドバイ機が、サウジアラビアのタブーク空港に緊急着陸した経路が表示されている/ロイター・聯合ニュース

 イスラエル当局は、当初の状況評価と乗客らの証言に基づき、今回の事態をテロ事件とみている。副操縦士が機長を何度も刺し始め、操縦室のドアを破って突入した乗務員や乗客が制圧に乗り出したという。あるイスラエル高官は「とてつもない大惨事を防いだ。現在、副操縦士が取り調べを受けており、彼が機体を乗っ取り、乗客もろとも旅客機を墜落させようとした疑いが強まっている」と説明した。

 別の乗客のノア氏は、「非常に緊迫した状況だった。機長がナイフで刺されたことを知った。飛行機はすぐに急降下し始めた」とし、「イスラエル人の乗客だけが対応に乗り出し、機内には着ているシャツが血まみれになった人もいた」と証言した。

 ノア氏はさらに、「操縦士の1人が刃物で刺されて操縦不能に陥ったため、機体が左右に激しく揺れ、急降下したので、とても怖かった」とし、サウジアラビアへの着陸後も乗客が機内に留まっており、現場にはサウジアラビアの兵員が多数配置されていると述べた。

 問題のフライドバイ旅客機はこの日午前、ハイジャック信号を発信し、これを受けてイスラエルの領空がただちに閉鎖され、空軍の戦闘機が緊急出動するなど騒然となった。航空機が直後にサウジアラビアのタブーク空港に緊急着陸したことで、イスラエルの領空閉鎖も解除された。

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/1280290.html韓国語原文入力:2026-09-30 22:09
訳M.S

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