原文入力:2010-08-04午後09:48:15(1257字)
米 空襲方式対応戦術も訓練
パク・ミンヒ記者
←中国人民解放軍が4日、山東省済南で防空砲使用訓練を行っている。中国人民解放軍は3日から1万2000人の兵力を動員し、敵の空中攻撃に備えた訓練を始めた。 済南/新華連合ニュース
中国人民解放軍が3日から5日間の日程で西海と隣接した山東省と中部河南省で1万2000人余りの大規模兵力を動員した防空訓練を行っている。5日西海で始まる予定の韓-米連合対潜水艦訓練と相まって、西海に隣接した海域で中国と韓・米の同時大規模訓練により緊張が高まっている。
人民解放軍済南軍区が実施中の今回の訓練には1万2000人余りの兵力と陸海空軍所属偵察機・戦闘機などが参加しており、首都北京を敵軍の空襲から防御するシナリオの下、実戦非常状況に対処する能力に重点を置いていると<新華社通信>等、官営言論らが4日報道した。今回の訓練は米国が湾岸戦争などで現れた強力な空襲後に特殊部隊を投じる戦術に対応する形式でなされたと香港<サウスチャイナ モーニングポスト>が分析した。
今回の訓練は一ヶ月間に中国軍部が公開した8回目の軍事訓練だ。6月30日~7月5日東海艦隊の東シナ海実弾訓練を始め、7月17~18日西海緊急海上輸送訓練、25日南京軍区の西海長距離ミサイル発射訓練、26日海軍北海・東海・南海艦隊の南中国海大規模実弾射撃訓練、27日済南軍区山東省軍事訓練、30日北京軍区戦術移動訓練、8月初め空軍チベット戦略物資輸送訓練などが相次ぎ公開された。
軍事専門家たちは中国軍が数十年間、訓練を機密で維持してきたし、最近になり相次いで軍事訓練状況を誇示するように公開しているのは異例的だと指摘する。北京のある軍事分野専門家は「以前から計画されていた例年訓練を計算された意図で公開しているものと見られる」として「東北アジアから後退した米国の軍事的影響力が、天安艦事件を契機に一挙に再拡張される状況に警告メッセージを送るもの」と解釈した。彼は「内的には米国との競争高調に対する思想武装を強調し、韓-米軍事訓練に怒った世論を意識し中国の対応を誇示する意味もある」と強調した。
シンガポール<連合早報>は4日 「米国-中国の軍事・外交対決が続く状況で、中国が西海と山東、南中国海で軍事訓練を集中的に実施しているのは米国に向けた警告信号」として 「米国が中国周辺海域を包囲する戦略的調整をしていると判断し、米国の封鎖を許容しないという意を表わしたもの」と分析した。
中国は去る10年間、毎年平均で約15%ずつ国防費を増額し、空軍・海軍現代化、ミサイル開発などに集中的に投資してきた。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/china/433603.html 訳J.S