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ホルムズ開放語るイラン「まず終戦、後に核交渉」トランプ大統領「受け入れられない」

登録:2026-04-28 02:43 修正:2026-04-28 06:49
「ホルムズ海峡と核を連携」米国の終戦構想が逆行 
トランプ大統領「すべてのカードは我々の手にある」
米国のドナルド・トランプ大統領とイランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師/AP・聯合ニュース

 米国とイランとの2回目の終戦会談が破綻したことで、米国・イスラエルとイランとの戦争は和平でも戦争でもない、どっちつかずの膠着状態に陥った。周辺諸国との連続会談を通じて次回会談の準備を進めているイランは、「まず終戦、その後に核交渉」を提案したという報道が相次いでいる。

 AP通信は26日(現地時間)、匿名の取材源の話を引用し、イランが核問題は後日議論することを条件に、ホルムズ海峡の自由航行を保証し、代価としてイランに対する海上封鎖と経済制裁の終了を米国に求めたと伝えた。同日のこれより前、米メディア「アクシオス」も複数の情報筋の話を引用し、「イラン側はホルムズ海峡を開放したうえで終戦し、核交渉は後日に延期しようという新たな提案を米国に提示した」と報じた。

 イランのメディアは、アクシオスの報道を否定するような報道は特におこなっていない。ただし、イラン革命防衛隊傘下のファルス通信は、イランのアッバス・アラグチ外相が「終戦に関して譲れない『レッドライン』条件を、パキスタンを通じて米国に書面で伝えた」と報じた。

 しかしイラン側の提案は、ホルムズ海峡の開放とイランの核プログラムの終了を結びつけて戦争の終結を引き出すことを目指すドナルド・トランプ大統領のこれまでの立場とは、かけ離れている。トランプ大統領は米軍のイランに対する海上封鎖と経済制裁を前面に押し立て、イランの核濃縮の停止と濃縮ウランの移転を迫ってきたが、イランの提案を受け入れればこれらの目標を放棄することになる。

 トランプ大統領はこの日のFOXニュースのインタビューで、「すべてのカードは我々が握っている。彼らが対話を望むなら、直に我々のもとに来るか電話してくるべきだ」と語り、イランの提案を受け入れる考えのないことを示唆した。また、イランと関係する船舶に対する海上封鎖は「信じられないほど効果的」だったと自評した。

米軍がイランの港に対する封鎖を強め、船舶の出入りを阻止している中、米海軍の兵士が商船を監視している。米軍は38隻の船舶に帰航を命じた。26日(現地時間)に米中央軍が明らかにした=米中央軍提供//ハンギョレ新聞社

 イラン側も依然として「カード」を握っていると応じた。モハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長はソーシャルメディアのXに、「SOH(一部使用)+BEM(未使用)+パイプライン(未使用)」と投稿。「SOH」はホルムズ海峡を、「BEM」はバブ・エル・マンデブ海峡を指す。ホルムズ海峡を通じたエネルギー輸送が事実上断たれている中、まだ使われれていない原油輸送路のバブ・エル・マンデブ海峡をも遮断しうるということだと解釈できる。また、サウジアラビアをはじめとする中東地域のパイプラインもイランの攻撃対象になりうるという警告だと読み取れる。

 両国とも、相手が先に屈することを期待しながら耐える戦略を取っている。ニューヨーク・タイムズは「イラン経済は深刻な危機に直面しているが、イラン指導部は3~6カ月ほどは経済危機に耐えられるとみている」、「トランプ大統領も、米国はホルムズ海峡封鎖による経済的苦境にイランより長く耐えられると信じている」と分析。アクシオスによると、トランプ大統領は27日午前に国家安全保障・外交政策に関する高官会議を行い、イラン側の提案にどのように対応するかを議論する予定だという。

 米国との交渉が停滞する中、イランは周辺国との接触を拡大しつつ、支持基盤を広げている。アラグチ外相はロシアのプーチン大統領と会談するため、27日にロシアを訪れた。同氏は国営イラン通信(IRNA)とのインタビューで、「米国の過度な要求のせいで交渉は成立しなかった」とし、「ホルムズ海峡の安全な航行は重要な世界的課題」だと語った。ロシア訪問に先立ち、アラグチ外相は26日午前、パキスタンからオマーンへ移動し、ハイサム・ビン・タリク・アル・サイード国王を表敬訪問。また、25日から26日にかけてエジプト、フランス、カタール、サウジアラビア、トルコの外相と相次いで電話会談をおこなっている。

チョン・ユギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1256091.html韓国語原文入力:2026-04-27 17:34
訳D.K

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