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元駐韓米国大使代理「星条旗を振る親尹デモ隊を見て、正気ではないと思った」

登録:2026-01-19 06:38 修正:2026-01-19 11:27
元駐韓米国大使代理対談
第2次ドナルド・トランプ政権の最初の10カ間、駐韓米国大使代理を務めたジョセフ・ユン氏16日(現地時間)、第2次トランプ政権発足1年を迎え、韓米議会交流センター(KIPEC)が主催した対談で発言している=キム・ウォンチョル特派員//ハンギョレ新聞社

 ジョセフ・ユン元駐韓米国大使代理が16日(現地時間)、今後再開される可能性のある朝米対話に関して「韓国の助けなしには米国は何も成し遂げられない」とし、韓国政府の役割を強調した。「トランプ大統領が尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領を救ってくれる」という韓国内の一部の極右デモに対しては「正気ではないと思った」として強く批判した。李在明(イ・ジェミョン)政権発足初期、米国内に広まった「反米・親中」の懸念も現在は解消されたとも評価した。

 ユン前大使代理はこの日、米国ワシントンで第2次トランプ政権発足から1年を迎え、韓米議会交流センター(KIPEC)が主催した対談で、「韓国は朝米間のすべての対話の中核要素(pivotal factor)」だと断言した。さらに「韓国の助けなしにはどんな対話も、どんな成果も成し遂げられない」とし、「過去の第1次トランプ政権時代の朝米対話も2018年平昌(ピョンチャン)五輪を機に文在寅(ムン・ジェイン)政権の仲裁があったからこそ実現できた」と指摘した。

 ユン元大使代理は現在、トランプ政権は北朝鮮との接触を望んでいるが、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は(対話に)に出る準備ができていないと診断した。さらに北朝鮮が対話のテーブルに出てこない理由として、「ハノイ・ノーディール」の学習効果と共に、ウクライナ派兵などを通じた対ロシア密着、中国との関係改善、サイバー窃盗などを通じたかなりの利益などを挙げた。

 そして、「北朝鮮にとって最も急がれる目標は二つだ。一つは制裁の解除であり、二つ目は彼らの核兵器を認められて受け入れられること」だとし、「核保有国として認められることとは少し違うかもしれないが、彼らは少なくともパキスタンと似た水準で待遇されることを望んでいる」と分析した。

 しかし、ユン元大使代理は、北朝鮮のこのような要求は国際社会はもちろん「中国すらも受け入れがたいもの」だと述べた。そして、「韓国と米国、日本はもとより、中国さえも北朝鮮の核保有を許可したり、北朝鮮が望む条件を受け入れることは非常に難しいだろう」とし、北朝鮮が望む条件と国際社会のレッドラインとの間に隔たりが大きいと指摘した。

 同日の対談でユン元大使代理は、李在明大統領当選前後の米国政界の雰囲気を率直に打ち明けた。ユン元大使代理は「率直に言って、選挙期間と当選初期、米国内には李在明候補に対する多くの推測と疑問があった」とし、「李候補が親北朝鮮・親中国性向であり、反米、反同盟であるという懸念混じりの視線が存在した」と振り返った。

 しかし、ユン元大使代理は「ウィ・ソンラク議員(当時外交メンター)など外交経験が豊富な人々が李候補の真意を知らせるのに決定的な役割を果たした」とし、「現在は李大統領に対するそのような疑問(suspicion)がほとんど消え、韓米同盟は堅固に維持されている」と評価した。

 ユン元大使代理は駐韓米国大使代理勤務時代に目撃した韓国内の一部の極右性向デモ隊について、直接的な表現を使って批判した。ユン元大使代理は「大使館の外や官邸の裏側で米国国旗を振りながらデモする人々を見た時、『正気ではない(Crazy)』と思った」と語った。さらに「彼らはあたかも尹錫悦前大統領が『神から選ばれた(anointed by God)』人であるかのように崇めていた」とし、「面と向かっては言わなかったが、本当に異様な光景だった」と振り返った。

 韓国系のユン元大使代理は外交官出身で、オバマ政権でマレーシア大使を務めた後、2016年10月に国務省の北朝鮮政策特別代表に任命された。第1次トランプ政権の発足後も同職を続け、2018年3月に退いた。ジョー・バイデン政権ではフィリップ・ゴールドバーグ元大使が昨年1月に離任したことを受け、トランプ政権発足に先立ち駐韓米国大使代理に任命された。昨年10月、ケビン・キム前大使代理が赴任するまで、両国の架け橋の役割を果たした。

ワシントン/キム・ウォンチョル特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1240226.html韓国語原文入力:2026-01-1808:11
訳H.J

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