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トランプ大統領「中国を制圧するより、協力する方が強くなる道」

登録:2025-11-05 06:29 修正:2025-11-05 08:33
ドナルド・トランプ米大統領が先月31日、フロリダ州のマール・ア・ラーゴの自宅でCBSテレビ「60ミニッツ」のインタビュー撮影に応じている=ユーチューブ画面よりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領が2日(現地時間)、米CBSテレビの「60ミニッツ」でのインタビューで「ロシアも中国も核実験を行っている。公開していないだけだ」と述べ、米国の核実験再開への意志を改めて確認した。就任後に貿易戦争を起こして対立し、最近貿易合意を導き出した中国との関係については、「制圧より協力する方が望ましい」と語った。

 トランプ大統領は、31日にフロリダのマール・ア・ラーゴの自宅で収録し、この日公開されたインタビューで、「私は常に中国とうまく付き合った方がはるかに良いと考えている」とし、「制圧するより協力することによって私たちはより大きく、より優秀で、より強くなれる」と述べた。「中国は米国の知的財産を盗み、個人情報を盗んでいる。どれほど大きな脅威だと思うか」という質問に対し、トランプ大統領は「私たちも彼らにとって脅威であり、あなたが言った多くのことを私たちも彼らに対して行っている」とし、「これは非常に競争的な世界だ。私たちはいつも彼らを注視しており、彼らも私たちを注視している」と答えた。

 貿易問題と関連してトランプ大統領は「私たちは望んでいたほとんどすべてのものを手に入れた。レアアース供給をめぐる脅威は完全に消えた」と主張した。そして、「中国は米国から『市場を開放しなければ、今払う関税に100%を追加する』と言われて、直ちに交渉のテーブルについた」とし、「関税は国の安全保障と莫大な富をもたらす」と述べた。

 核実験の再開に向けた意思も明らかにした。トランプ大統領は「米国は他のどの国よりも多くの核兵器を持っている。世界を150回は吹き飛ばせるほどだ」とし、「核兵器を作っておきながら実験をしないのはあり得ないことだ。作動するかどうかを確認するためには、実験が必要だ。他の国々は実験を行っている。唯一実験をしない国にはなるわけにはいかない」と語った。

 トランプ大統領は「ロシアが数日前に他のレベルの実験を実施すると脅した」とし、「ロシアも中国も北朝鮮も核実験を実施している。私たちも実験を行う」と述べた。「30年ぶりに米国が再び核爆発実験を始めるという意味なのか」という質問に対し、トランプ大統領は「他の国々同様に核兵器を実験するという話」だとし、「そうだ」と強調した。

 しかし、米国エネルギー省のクリス・ライト長官は同日、FOXニュースのインタビューで、「現在議論している米国の核実験は、核爆発実験ではなく、非臨界(臨界前)実験だ」と説明した。非臨界実験は核物質の反応だけを局所的に検査する実験で、爆発臨界質量に到達しないように統制するため「爆発のない核実験」と呼ばれる。

 トランプ大統領は中国が台湾を侵攻した場合、台湾の防御に乗り出すかについては「そのようなことが起きれば分かるだろう」とし、明確な答弁を避けた。そして、「中国の習近平国家主席が軍事行動を取るなら、米軍が台湾を防御するよう指示するのか」という質問に対し、「習主席はその答えが何なのかを知っている」とし、「昨日の対話(10月30日、釜山で開かれた米中首脳会談)で、これについては全く取り上げられなかった」と答えた。

 さらに、「人々は少し驚くだろうが、習主席はそれを非常によく理解しているため、(会談で)一度も言及しなかった」と述べた。トランプ大統領は司会者の度重なる質問に対し、「秘密をすべて公開するわけにはいかない。何かあったらどうするかについて、いちいち説明するような人にはなりたくない」とし、明確には答えなかった。それと共に「彼ら(中国)は何が起きるか知っている」とし、「彼(習主席)とその側近たちは『トランプ大統領在任中は、われわれは絶対にどんな行動も起こさない』と表明してきた。なぜなら、彼らはその結果が何なのか知っているからだ」と述べた。

 米国は「一つの中国」原則に沿って台湾とは公式な外交関係を結んでいない。しかし、断交直後に台湾との実質的な関係維持のために制定した「台湾関係法」に基づき、台湾の自衛権のために武器を提供している。ただし、台湾防衛のために武力介入をするかどうかについては、戦略的曖昧さを維持してきた。にもかかわらず、ジョー・バイデン前大統領は在任期間中、中国が台湾を攻撃した場合には米軍が介入するだろうと数回にわたり直接的に発言した。

 トランプ大統領は、エヌビディア(NVIDIA)の次世代人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」チップについて、「このチップを中国に販売することを承認するか」という質問に対し、「いや、絶対に駄目だ。議論の対象にもならない」と言い切った。さらに「エヌビディアは世界最高の会社なので、彼らと取引することはできるが、最も先端的な製品は米国以外の誰にも許されない」と述べた。中国を念頭に置いた発言とみられるが、韓国がエヌビディアと協力してブラックウェルのチップを大量に導入することにした状況にも影響を及ぼす可能性もある。

 トランプ大統領は3期目に挑戦する可能性について、「考えたこともない」とし、明確には答えなかった。「多くの人々が私が出馬することを望んでいる」とする一方、「共和党は民主党と違って非常に強力な候補群を持っている。信じられないほど立派な人たちが多い」と述べ、辞退するような態度を見せた。今回の出演は、トランプ大統領とCBSの親会社であるパラマウントとの法的紛争以来初めて。

ワシントン/キム・ウォンチョル特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1227038.html韓国語原文入力: 2025-11-04 16:43
訳H.J

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