米国のドナルド・トランプ大統領は、来月1日からすべての韓国製品に25%の相互関税を課すと通知した。4月2日に発表した相互関税水準に戻すという意味だ。ただしトランプ大統領は、韓国が貿易障壁を撤廃する場合、調整が可能だと付け加えた。トランプ大統領は日本にも相互関税25%を通知したが、これは4月2日に発表した「24%」より1ポイント上がったものだ。
トランプ大統領は7日午後12時20分(現地時間)、ソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に李在明(イ・ジェミョン)大統領宛ての書簡を掲載した。同書簡で「長い間続続いてきた非常に持続的な貿易赤字から抜け出すべきだという結論に達した。このような赤字は、韓国の関税および非関税政策と貿易障壁によって引き起こされたものだ。われわれの関係は残念ながら相互的ではなかった」とし、このように綴った。トランプ大統領は「8月1日から韓国製品に25%の関税を課す予定であり、これはすべての品目別関税とは別に適用されるもの」だとしたうえで、「関税を避けるために迂回輸出される製品もこの高い関税の対象になる」と述べた。
トランプ大統領は「25%という数値は韓国との貿易赤字を解消するには依然として不十分だ」としたうえで、「もし韓国または韓国企業が米国内で製造または生産をすることを望むならば、関税は適用されない」と表明。さらに「われわれはこのような過程を迅速かつ専門的で日常的に処理できるよう、あらゆる努力を尽くす。数週間以内に進められるだろう」と書き込んだ。
さらに、韓国が報復関税を賦課する場合、関税が引き上げられると警告した。「韓国が関税を引き上げようとする何らかの理由があるとすれば、その引き上げ分はわれわれが課す25%に追加される。米国は抱えきれない貿易赤字に苦しめられており、これは米国経済だけでなく国家安保にも深刻な脅威になっている」と明らかにした。
また、今後の交渉を通じて関税を調整できると説明した。「もし韓国が今まで閉鎖されていた市場を米国に開放し、関税および非関税政策と貿易障壁を撤廃することを望むならば、再調整も考えられる。関税は両国の関係によって上方修正されることもあり得る。決して米国に失望しないだろう」と強調。トランプ大統領は李大統領に宛てた書簡を載せる直前、日本の石破茂首相宛ての書簡も公開し、「日本に25%の相互関税を課す」と明らかにした。
以下はトランプ大統領の書簡全文
李在明大統領閣下
この手紙を書くことになりとても光栄に思います。これは、私たちの貿易関係に対する強い意志と、相当な貿易赤字にもかかわらず、米国が韓国との協力を続けることを決めたことを示しています。その一方で、私たちはよりバランスの取れた公正な「貿易」へと進むことに決めました。したがって、世界で最も強力な市場であり、1位の市場である米国の優れた経済に貴国が共に参加するようご招待します。
私たちは数年間、韓国との貿易関係を議論してきており、長い間続いてきた非常に持続的な貿易赤字から抜け出すべきだという結論に達しました。このような赤字は、韓国の関税および非関税政策と貿易障壁によって引き起こされたものです。私たちの関係は残念ながら相互的ではありませんでした。2025年8月1日から、私たちはすべての韓国製品に対して25%の関税を課す予定であり、これはすべての部門別関税とは別に適用されるものです。関税回避を目的に迂回輸出される製品も、この高い関税の対象となります。
25%という数値は、韓国との貿易赤字の格差を解消するには依然として不十分であることをご理解ください。ご存知のように、もし韓国または韓国企業が米国国内で製造または生産を希望するなら、その場合は関税は適用されません。 我々はこれらのプロセスが迅速かつ専門的で日常的に承認されるようあらゆる努力を尽くします。――いわば数週間以内にです。
貴国が関税を引き上げようとする何らかの理由があるとすれば、その引き上げ分は私たちが課す25%に上乗せされるでしょう。このような関税は、数年間続いた韓国の関税および非関税政策、貿易障壁による貿易赤字を是正するために必要な措置であることご理解ください。そのため米国は抱えきれない貿易赤字に苦しんでおり、これは米国経済だけでなく、国家安全保障にも深刻な脅威となっています。
私たちはこれから長い間、貴国と貿易のパートナーとして協力することを期待しています。もし貴国がこれまで閉鎖されていた市場を米国に開放し、関税および非関税政策と貿易障壁の撤廃を望むなら、私たちはこの書簡の内容の再調整を考えることもできます。これらの関税は、両国の関係に応じて上方修正または下方修正される可能性もあります。貴国が米国に失望することは決してないでしょう。
この事案へのご関心に感謝を表します。
幸運を祈ります。
敬具