ロシアのクルスク州の病院で負傷した北朝鮮兵士を治療したとするロシアの医療スタッフの証言が出た。
英ガーディアンは26日(現地時間)、クルスクのある病院に負傷した北朝鮮兵24人が先週移送され、出入りの統制された専用階で治療を受けているという匿名の医療スタッフの話を引用して報じた。医療スタッフは、彼らが警察の護衛を受けており、通訳者と医療スタッフだけが接することのできる病床にいると説明した。
ある医療スタッフは「朝、特別な患者を迎える準備をせよ」という指示を受けたとし「北朝鮮軍が参戦しているという噂は聞いていたが、私は信じていなかった。実際にそのような兵士を見た人はいなかった」と述べた。さらに「彼らが到着するまで(北朝鮮軍派遣は)すべてフェイクニュースだと思っていた」と語った。病院に来た北朝鮮兵の大半は破片で負傷していたとも話した。
現場にいる別の医療スタッフは、通訳者がいなければ北朝鮮兵との意思疎通は「不可能」であり、兵士の一部は「恐怖に震え、緊張した」様子だったと語った。
ガーディアンは、北朝鮮軍は10月に人口約50万人のクルスクに投入されたといわれるが、彼らの存在はほぼ知られていないと報じた。同紙がインタビューしたこの地域の住民6人全員が北朝鮮軍の痕跡も見たことがないと語ったとし、ロシアは北朝鮮兵を民間人居住地域から遠く離れた軍兵舎に隔離して移動を厳しく制限しているようだと述べた。
同紙によると、北朝鮮兵の正確な拠点と居住環境は依然としてベールに包まれており、クルスクの住民たちはオンラインのチャットルームで北朝鮮兵を見た人がいるかを互いに尋ねているという。一部の住民は、ロシアがウクライナから奪われた土地を取り戻すために北朝鮮軍の支援を必要としているという話に疑問を呈した。あるクルスクの住民は「(クルスクに)北朝鮮軍が存在するとは思わない。わが軍は彼らなしでも十分に強い」と同紙に語った。負傷した兵士の一部は、戦場近くの小さな病院から、モスクワ郊外の病院に移送されているものとみられるとも報じられた。
韓国と米国は、ロシアに派遣された北朝鮮軍の規模は1万人余りとみている。