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死傷者推定90万人…ウクライナ戦争1000日、まだ終わりが見えない

登録:2024-11-20 06:39 修正:2024-11-20 06:50
11日、ウクライナ西部のリビウで、戦争で死亡したウクライナ兵士の墓にウクライナ国旗が立てられている/AP・聯合ニュース

 19日(現地時間)、ロシアの侵攻でウクライナ戦争が始まってから1000日になった。ウクライナ国民は開戦から3回目の冬を迎えることになったが、ドナルド・トランプ前大統領のホワイトハウス入りまで2カ月ほどを残すなか、戦闘が激化する戦場での未来は不透明なままだ。

 ロシアは現在、ウクライナ東部のルハンスクやドネツク、そして東南部のザポリージャやヘルソン地域など、ウクライナの全領土の20%ほどを占領している状態だ。戦争で670万人以上のウクライナ人が他の欧州諸国に避難し、難民として生活しており、そのような人たちを含めると、ウクライナの人口は約1000万人減少したと推定される。また、現在のウクライナの人口の約40%が人道支援に依存していると、国連は明らかにした。

 国連はまた、8月時点でウクライナでは少なくとも1万1743人の民間人が死亡し、2万4614人が負傷したと発表した。戦争で死亡した子どもの数は14日時点で589人だと、ウクライナ検察は明らかにした。ウクライナとロシアは軍の被害規模を詳しく公開しておらず、推定しかできない。10月に米国は、ロシア軍の死傷者の規模は61万5000人(戦死者11万5000人、負傷者50万人)、ウクライナ軍は30万7000人(戦死者5万7000人、負傷者25万人)ほどだと推算している。

 ウクライナ経済の規模は、戦争が勃発した2022年の段階で3分の1の水準に縮小し、2023年と今年は成長を示しはしたが、戦争前の状態の78%の水準に留まっていると、ユリア・スビリデンコ第1副首相がロイター通信に述べた。昨年12月時点で、世界銀行や欧州連合(EU)欧州委員会、国連などは、ウクライナが受けた直接的な戦争被害額は1520億ドルに達すると明らかにした。

 一方、ロシア経済は西側の経済制裁にもかかわらず、回復傾向を示している。「グローバルサウス」(北半球の低緯度や南半球に位置する開発途上国)諸国の相当数が制裁に参加せず、ロシアの戦時経済が活性化した影響もある。ユーロ・ルーブルの為替レートは、2022年3月には1ユーロ=131ルーブルまでルーブル安となったが、現在は1ユーロ=100ルーブルの水準を維持している。ロシア政府は国内総生産(GDP)の年間増加率も3.9%ほどになると見通している。

ベルリン/チャン・イェジ特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1168152.html韓国語原文入力:2024-11-19 18:09
訳M.S

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