本文に移動

ロシア「朝ロ条約、韓国を狙ったものではない…広い心で受け入れてほしい」

登録:2024-06-26 06:12 修正:2024-06-26 07:52
北朝鮮の金正恩国務委員長とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が19日に平壌で開かれた首脳会談後、署名した「包括的戦略パートナーシップ条約」を持って握手を交わしている=平壌/タス・聯合ニュース

 ロシア政府は、ウラジーミル・プーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が結んだ「包括的戦略パートナーシップ条約」は韓国を狙ったものではないと強調した。

 アジア協力対話(ACD)外相会議に出席するためイランのテヘランを訪問中のロシアのアンドレイ・ルデンコ外務次官は25日、「スプートニク通信」に対し、プーチン大統領と金委員長が19日に締結した条約について、「朝鮮半島と域内全体の問題を軍事的手段で解決することを望んでいるか、あるいはその計画がある国々に送る一種の警告だ」として、このように述べた。同通信によると、ルデンコ次官は同条約が韓国や第三国を狙ったものではないと繰り返し強調したうえで、「すでに厳しい北東アジア地域の状況を弱めようとしているわけではない」と述べた。ルデンコ次官はまた「われわれは韓国が新たな協議を広い心で受け入れることを期待する」とし、「ロシアとの関係を含め健全なアプローチが力を得るだろう」と付け加えた。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は朝ロ首脳会談直後、チャン・ホジン国家安保室長がウクライナへの兵器供与に関する方針を見直すという立場を発表し、これにプーチン大統領が記者会見中に「非常に大きな間違いになるだろう」と対抗措置を予告したことで、韓ロ関係の緊張が高まっている。

 ルデンコ次官はまた、金委員長がロシアを訪問する可能性について、具体的な時期については触れず、「訪問に向けたすべての必要な条件が揃い、この段階で署名されるべき書類のための特定の基盤が整えば、すぐに訪問が実現すると思う」と述べた。

 これに先立ち、プーチン大統領は19日の朝ロ首脳会談の際、金委員長に「モスクワへの答礼訪問を待っている」と何度も述べており、24日には金委員長に送った電報をクレムリンのホームページにて公開し、「(金委員長は)ロシアでいつも歓迎され愛される貴賓」だと言及した。金委員長が近いうちにモスクワを訪問するならば、昨年9月にロシアのアムール州ボストーチヌイ宇宙基地で首脳会談を行ってから1年も経たないうちに再びロシアを訪問することになる。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1146410.html韓国語原文入力:2024-06-25 17:10
訳H.J

関連記事