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「戦闘中止」合意から1時間後に…ハマス、民間人を銃撃し3人死亡

登録:2023-12-01 06:56 修正:2023-12-01 07:22
「エルサレム入口のバス停に攻撃」 
戦闘休止の延長に影響するかは不透明
11月30日朝、エルサレムで起きたテロ攻撃で3人が死亡した現場で、イスラエル警察が現場調査を行っている。ハマスは、この攻撃が自分たちの隊員によるものだと確認した/新華社・聯合ニュース

 イスラエルとハマスがガザ戦争における戦闘休止を1日延長することで合意した直後、エルサレムでハマスの隊員たちがテロ攻撃を行った。

 30日午前7時50分頃、エルサレム入口のバス停で、2人の武装隊員が銃撃を加え、少なくとも3人が死亡し、8人が負傷したと、イスラエル当局が発表した。

 イスラエル警察は「テロ分子たちはM16小銃と拳銃で武装し、朝、車で現場に到着した」とし、「テロ分子たちは民間人に向けて銃撃を加え始め、まもなく現場で射殺された」と明らかにした。

 攻撃直後、ハマスは攻撃した2人が自分たちの隊員であることを確認した。ハマスは声明で、ガザでイスラエルの軍事作戦とパレスチナ住民に対するイスラエル刑務所の処遇を取り上げ、「この作戦は(イスラエルの)占領によって行われる前例のない犯罪に対する自然な対応だ」だと主張した。

 イスラエルの安保機関であるシンベトは、この人物らが30歳と38歳の東エルサレム地域出身の兄弟だとし、「ハマスとつながっており、投獄された前歴がある」と明らかにした。事件当時、現場にいた非番の軍人たちと民間人が彼らを全員射殺した。事件はイスラエルとハマスが戦闘休止をさらに1日延長することで合意してからたった1時間後に起きており、戦闘休止が守られるかに注目が集まっている。

 イスラエルの現戦時内閣の閣僚であるベニー・ガンツ前国防相はソーシャルメディアに「この攻撃は、イスラエル市民を脅かす殺人的なテロリズムに反対する力と決意で戦闘を継続しなければならないという我々の約束を裏付ける証拠」だと主張した。極右政党の党首であるイタマール・ベングビール国家治安相は事件現場で、「この事件は私たちが弱さを見せてはならず、ハマスに対しては銃のみで、戦争のみで語らなければならないことを再び証明した」と主張した。

 イスラエルとハマスは30日、戦闘休止期間の終了をわずか10分後に控え、劇的に戦闘休止期間を1日延長することで合意した。これで一時停戦の期間は7日に増えた。

 戦闘休止期間の満了がわずか10分後に迫ったこの日の午前6時45分頃、イスラエル国防軍(IDF)もソーシャルメディアのX(旧ツイッター)を通じて「引き続きハマスに捕まった人質の解放を進める仲裁国の努力で、ハマスとの作戦中止が続く」と発表した。以後、ハマスもテレグラムを通じた声明で「停戦期間を木曜日まで7日に増やすことで合意が行われた」と伝えた。その後、イスラエル首相室も「ハマスが停戦規則を遵守する新しい人質リストを提供した」とし、一時停戦が延長されることを確認した。

 今回のテロ攻撃が同日合意された戦闘休止の合意にどのような影響を与えるかはまだ不透明だ。このテロ攻撃がイスラエルの公式領内ではなく、占領地であるエルサレムで起きており、戦闘休止の合意を破るほどの衝撃ではないという指摘もある。今回のガザ戦争を触発した10月7日のハマス攻撃はイスラエル領内で起きた。

チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/1118652.html韓国語原文入力:2023-12-01 00:49
訳H.J

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