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イラン「韓国政府、誤りを正すための十分な措置取っていない」

登録:2023-01-25 06:28 修正:2023-01-25 07:40
イラン外務省のナセル・カナ二報道官=イラン外務省提供//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の「アラブ首長国連邦(UAE)の敵はイラン」という発言に対して韓国政府に強く抗議したイラン外務省の報道官が、韓国政府が誤りを正そうとしたものの、不十分だったと発言した。

 23日(現地時間)、「イラン国営通信(IRNA)」によると、イラン外務省のナセル・カナ二報道官は同日の記者会見で、ペルシャ湾の名称に関する質問が出たところ、中国と韓国に対しても適時に外交的対応をしたことを想起させ、「これと関連して議論が行われ、韓国政府は誤りを正す意志があることを示した」と述べた。さらに「もちろん、我々の意見では(韓国政府の)十分な措置が取られたとは言い難い」と述べた。イランとアラビア半島の間にあるペルシャ湾について、イラクなどがアラビア湾と呼ぶべきだと主張しているが、この問題を含むイラン外務省の懸案対応に関する質問に答える過程で韓国が言及された。

 尹大統領は15日、UAEのアブダビのアーク部隊将兵らに会い、「UAEの敵はイランであり、韓国の敵は北朝鮮だ」と述べ、物議を醸した。翌日の16日、イラン外務省のカナ二報道官は、「韓国大統領の発言は、イランがUAEを含む湾岸諸国と歴史的かつ親密な関係にあることと、急速に進んでいる肯定的な発展について完全に無知である(totally unaware)ことを示している」と述べた。その後、イランと韓国は互いに相手国の大使を呼んだ。

 韓国外交部は24日、カナ二報道官の「不十分な措置」発言に関する質問に対し、尹大統領の発言は「アーク部隊の将兵たちが、UAEの直面している安全保障の現実を直視しながら一生懸命勤務してほしいという趣旨のものだった」と改めて強調した。

 カナ二報道官は23日の記者会見で、米国の対イラン経済制裁によって韓国内に凍結されたイランの資金問題の解決を繰り返し求めた。カナ二報道官は「凍結資金問題を解決するための韓国政府の努力に満足していない」とし、「韓国内のイラン資金は両国の他の懸案と関係なく返還されなければならない」と述べた。

チョ・ギウォン、シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/1076764.html韓国語原文入力:2023-01-25 02:11
訳H.J

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