韓米安保協議会(SCM)を通じて米国の「拡大抑止公約」を再確認した後、イ・ジョンソプ国防部長官が向かったのは、ワシントン近郊のアンドリュース米空軍基地だった。そこに配備された米国の戦略爆撃機B52「ストラトフォートレス」とB1B「ランサー」を自分の目で直接確認するためだった。
国防部は4日、報道資料で「イ長官とロイド・オースティン米国防長官が会議後にアンドリュース空軍基地を一緒に訪問し、米国の戦略資産であるB52とB1Bの能力と作戦運用について説明を受け、関係者を激励した」とし「この訪問の目的は、韓国を防衛するための米国の徹底した拡大抑止公約を大韓民国国民に明確に知らせるため」だと明らかにした。
イ長官はこの席で「韓米国防長官が同伴した前例のない戦略資産現場訪問は、北朝鮮が核挑発を敢行した場合、両国が以前とは全く異なる強力な対応をすることを示したという点で意味が大きい」と述べた。米国防総省も別途資料を発表し「米国の軍用機とその他の空中資産は(米国が提供する)拡大抑止の重要な要素」と明らかにした。これに先立ってシン・ボムチョル国防部次官も9月、韓米拡大抑止戦略協議体(EDSCG)に参加するために米国を訪問し、同じ場所で核を搭載できるB52を直接確認している。
米国はこれまで、朝鮮半島に危機が高まると、同日公開した2つの戦略爆撃機や航空母艦戦団、核ミサイルを装着した戦略潜水艦(SSBN)などの戦略資産を投入して北朝鮮を抑止してきた。特に、超音速で飛行するため「死の白鳥」と呼ばれるB1Bは、グアムから朝鮮半島まで2時間で到着する。これは北朝鮮が6回目の核実験を敢行した直後の2017年9月23日夜から24日未明の間に、非武装地帯の最北端まで威嚇飛行をしたことがある。米太平洋空軍は、北朝鮮の脅威が高まった先月18日、B1Bが米本土からグアムのアンダーソン基地に前進配備された事実を公開している。