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岸田首相、NATO首脳会議に出席する見通し…韓日首脳会談実現なるか

登録:2022-06-06 06:42 修正:2022-06-11 10:00
ドイツのG7サミットに出席し、マドリードに向かう予定 
「台湾有事の可能性を意識し、NATOとの関係強化」 
尹大統領との初の対面会談が実現するかに関心集まる
日本の岸田文雄首相=東京/AP・聯合ニュース

 岸田文雄首相が29~30日、スペインのマドリードで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出席を検討しているという。実現すれば、日本の首相としては初めてとなる。

 読売新聞は5日付で、「参院選期間と重なる見通しのため、外遊長期化に慎重な見方もあったが、NATO首脳会議への出席要請は異例で、日本の存在感を示すべきだとの判断に傾いた」と報じた。岸田首相は今月26~28日、ドイツで開かれる主要7カ国(G7)首脳会議に出席した後、マドリードに移動する予定。岸田首相はこれに先立ち、10~12日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ対話)にも出席し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた努力など、日本の外交・安全保障政策を発表する予定だ。

 岸田首相は今回の長期間の外交日程を通じて、ウクライナに侵攻したロシアと東・南シナ海で軍事的脅威を増大させている中国に照準を合わせ、アジア各国の理解を引き出すと共に、欧米の軍事同盟であるNATOとの関係を強化する構想だ。日本経済新聞は「日本がNATOに接近するのは台湾有事の際の可能性を意識したもの」だとし、「NATOのアジアへの関心をつなぎとめておく必要がある」と報道した。

 日本は今月22日に参議院選挙が公示(投開票7月10日)される予定で、まもなく本格的な選挙局面に入る。このような理由から、与党自民党内では首相のNATO首脳会議への出席に反対する意見もあったが、安全保障をめぐる不安が高まる状況で、首相の外交活動がむしろ選挙に有利に働くという分析もあり、岸田首相がNATO首脳会議に出席する可能性は高いと見られる。

 一方、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領もNATO首脳会議への出席を検討しているという。NATO首脳会議を機に尹大統領と岸田首相の初対面首脳会談が開かれるかどうかに関心が集まっている。共同通信は複数の日本政府関係者を引用して「(岸田首相が)会議に参加する場合、韓国側から日韓首脳会談開催の打診を受けていることが分かった」と報じた。

東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1045743.html韓国語原文入力: 2022-06-06 02:30
訳H.J

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