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ゼレンスキー大統領、日本の議会でも「オンライン演説」するか…米欧に続き打診

登録:2022-03-18 06:21 修正:2022-03-18 10:12
米国や英国、カナダで演説、大きな反響 
政策決定に影響力のある議会を直接説得 
日本「前例がないが前向きに検討」
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が今月16日、米国議会でオンライン演説をしている=ワシントン/AP・聯合ニュース

 「悪の勢力があなたの都市を戦場に変えようとした9・11、罪のない市民が空から攻撃を受けた時を思い出してほしい。我々はこうした状況を毎日経験している」

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は16日(現地時間)、米国の上下院議員を対象に15分間にわたりオンライン演説を行い、連帯を訴えた。外国の首脳が米国を訪問して議会で演説することはこれまでもあったが、オンライン演説をするのは極めて異例のことだ。 ゼレンスキー統領の演説が終わると、米国議会の議員らはスタンディングオベーションで応えた。

 ゼレンスキー大統領が今月に入り、米国や欧州などウクライナを支持する国の議会で、オンライン演説を積極的に行っている。政策決定に影響力のある議会を直接説得し、各国の協力を少しでも引き出すためとみられる。

 今月8日、英国議会で行われた演説も大きな話題を集めた。チャーチル元英首相の演説を引用し、「我々は諦めず、敗北しない。我々は森で、野原で、海辺で、そして街で戦う」と述べ、大きな反響を呼んだ。15日、カナダ議会で12分間にわたるオンライン演説を行った際には、約3分間も拍手が鳴りやまなかった。

 ゼレンスキー大統領は米国と欧州議会に続き、アジア国家にもオンライン演説を打診した。東京にあるウクライナ大使館が、日本の議会でゼレンスキー大統領のオンライン演説ができるよう、日本政府に要請したという。朝日新聞は17日、米英カナダなど各国議会が受け入れるなか「こうなった以上(日本の国会も)やらざるを得ない」という自民党幹部の発言と共に、与野党が早速会談し、前向きに検討していると報じた。ただ、外国大統領の国会演説は前例もなく、関連法律などの基準がないため、課題が多いという反応も示されている。同紙は、オンライン演説が22日以降の実現に向けて話し合われているとし、スクリーンがないなど設備環境なども考慮し「本会議場ではない代替案として、国会内の会議室で、録画された演説を上映する案も浮上している」と報じた。

東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1035234.html韓国語原文入力:2022-03-17 15:24
訳H.J

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