原文入力:2010-01-28午後10:19:04(1413字)
"行方不明・誘拐" 証言…臓器売買・強制労働 憂慮
国際機構ら 子供用休憩場など 対策準備 小走り
チョ・キウォン記者
←フランス救助隊がハイチ地震発生15日目の27日、ポルトープランス市内にあるセンジェラル大学の崩れた建物の山から女子学生1人を救助し緊急搬送している。 ポルトープランス/AP連合ニュース
ハイチで地震被害の悪夢も覚めない内に子供の人身売買に対する憂慮が大きくなっている。
ジャン・マックス・ベルリーヴ ハイチ総理は27日<CNN>とのインタビューで「子供の人身売買が行われている」として「これは私たちが今体験している最も大きな問題」と話した。ハイチ政府は地震後、一時期急速に推進されたハイチ孤児海外養子縁組にもブレーキをかけた。ベルリーヴ総理はこの日「ハイチを去るすべての子供たちは各国大使館で実際に孤児なのかどうかを確認しなければならない」と話した。ベルリーヴ総理は「子供の人身売買は臓器売買のため」とも話したが、具体的な事例を挙げることはしなかった。
ハイチえの子供の人身売買憂慮は国連機構ですでに出てきた。ユニセフは複雑で時間が長くかかる合法的経路を避け子供の養子縁組を斡旋する不法売買組織が猛威を振るっていると先週警告した。チャンヌィク ルグラン ユニセフ顧問は「ハイチ病院から子供15人が消えたという報告を受けた」と話した。ユニセフは米国など西欧社会にハイチの子供の海外養子縁組を急がないことを注文もした。2004年に津波被害をこうむった東南アジア一帯でも、子供の人身売買が猛威を振るったことと似た状況だ。ユニセフは赤十字,セーブ ザ チルドレンと共に子供たちが人身売買の餌食に転落することを防ぐため、子供たちの身上を記録し子供用臨時休憩所3ヶ所を別に用意した。
アンドリュー英財団の緊急事態コンサルタントミーア・ピオンは先週「ピックアップトラックに乗った人々が被害現場を巡り、10代の女性たちに食べ物を与えると言ってトラックに乗れと言うのを見た」として「子供たちが強制労働や売春の対象になるかと思うと恐ろしい」と米国時事週刊誌<タイム>に話した。ハイチには以前からクレオール語(ハイチなどで変形されたフランス語)で‘レスタベク’と呼ばれる子供奴隷慣行があった。貧しい家が子供を裕福な家に任せ、主人の家事の世話をして宿泊と教育機会を提供されるようにするというものだったが、最初から肉体的・性的搾取にあう奴隷状態に転落した場合が多かった。ハイチのレスタベクはこの間30万人と推算されていたが、海外にはそれ以上いると<タイム>は伝えた。
ハイチ全体人口の45%を占める未成年者たちは人身売買のような極端な状況までではないが、今回の地震で最も大きな被害をこうむった階層だと<ニューヨーク タイムズ>は伝えた。ユニセフによれば首都ポルトープランスの学校の90%が今回の地震で破壊された。両親と離れて行き場を失い、路頭に迷う子供たちは栄養不足と病気に苦しめられ犯罪の対象になる確率が高くならざるをえない。
チョ・キウォン記者garden@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/401601.html 訳J.S