今年7月23日に開幕する東京五輪に出場するため来日した外国代表チームの選手や関係者が、新型コロナの変異ウイルスであるデルタ株に感染した上、感染者も当初知られていた2人ではなく、6人であることが明らかになった。五輪が本格的に始まる前から、感染拡大への懸念が高まっている。
今月19日に成田国際空港に到着した後、検疫過程で新型コロナへの感染が確認されたウガンダ代表チームの1人が、インドで初めて発見され拡散したデルタ株に感染していたことが確認されたと、共同通信が25日付で報じた。同選手と濃厚接触したもう1人も検査で陽性反応を示したという。
ウガンダ代表チームは、アストラゼネカ製ワクチンを2回接種し、出発前36時間以内の検査で陰性判定を受けたという証明書を提出した。ウガンダ代表チームの感染者のうち1人は、空港を離れて事前合宿地に移動してから、感染が確認された。
ウガンダ代表チーム以外にも、五輪出場のため来日した外国選手団や関係者の中に、新型コロナ感染者がさらに4人いたことが分かったと毎日新聞が報じた。フランス(2月)、エジプト(4月)、スリランカ(5月)、ガーナ(6月)からそれぞれ1人が新型コロナに感染していたことが確認された。東京五輪関連の外国代表チームから計6人の感染者が発生したわけだ。日本政府は先に確認された事例を積極的に公表せず隠してきたが、個別メディアの取材によって遅れて事実関係を説明した。
日本政府は東京五輪が終了するまで7万人前後の外国人が入国するものと予想している。