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世界500大企業の経営者、女性はわずか5%

登録:2021-03-08 04:35 修正:2021-03-08 07:29
過去2年間に就任した経営者のうち10%が女性 
「ガラスの天井指数」1位はスウェーデン…韓国は29カ国中最下位
トルコのイスタンブールで6日、マスクをつけた女性たちが国際女性デー(8日)の記念パレードを行なっている=イスタンブール/ロイター・聯合ニュース
国際女性デー//ハンギョレ新聞社

 女性の幹部職への起用を敬遠する企業風土を変えるべきという要求は強いが、世界の大企業における女性の経営陣への就任実績は、相変わらず低迷していることが明らかになった。英国の経済紙「ファイナンシャル・タイムズ」が6日付で報じた。

 株主議決権行使助言会社のスクウェアウェルが集計した過去2年間の世界500大企業の経営陣の異動結果によると、新たに就任した最高経営責任者(または経営に責任を負う取締役会議長)のうち女性は10%にとどまった。最近、最高経営責任者に女性を抜擢した企業としては、英国の保険会社のアビバ、米国の物流会社のUPS、スウェーデンのアパレル会社のH&Mなどがあると同紙は紹介した。過去2年間に経営陣を入れ替えた企業は全体の25%程度だった。

 スクウェアウェルは、500大企業全体の現職の経営陣のうち女性は5%水準に過ぎないことが集計により分かったと明らかにした。それによると、過去2年間の女性の経営陣への抜擢の割合は以前よりは高まったが、今なお期待には及んでいないと同紙は指摘した。

 女性幹部職拡大を目的とする運動グループ「30% Club」のアン・ケアンズ会長は「今でも企業は、男女の公正な競争が保障されていない領域」だとしながら、「世界最高企業の95%を男性が率いている現実をみると、企業が最高の人材を探そうと努力しているとは信じられない」と批判した。

 一方、英国の経済誌「エコノミスト」が最近公開した女性の労働条件の指数である「ガラスの天井指数」によると、29の調査対象国のうちスウェーデンが1位で、韓国は最下位だった。

 この指数は、女性の高等教育の割合、労働参加率、男女の賃金格差、経営陣と取締役会における女性の割合、女性議員の割合、育児費用など、10項目を点数化したもので、スウェーデンは100点満点で80点を越えた唯一の国だった。続いて、アイスランド、フィンランド、ノルウェー、フランスの順に集計された。

 韓国は100点満点で25点を得たのにとどまり、トルコ(27位)や日本(28位)よりも順位が低かった。「エコノミスト」は「韓国の女性労働条件の点数は、経済協力開発機構(OECD)平均の半分にも満たなかった」と指摘した。

シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/985745.html韓国語原文入力:2021-03-08 02:32
訳M.S

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