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ハーバード大学韓人総学生会「『慰安婦は売春婦』論文、撤回すべき」

登録:2021-02-09 01:08 修正:2021-02-09 06:44
8日に糾弾書発表
ハーバード大学韓人総学生会のロゴ=同会ホームページより//ハンギョレ新聞社

 在学生や卒業生など約600人が集うハーバード大学韓人総学生会(HKS)は、日本軍慰安婦被害者を「売春婦」と規定した論文を著したハーバード・ロースクールのジョン・マーク・ラムザイヤー教授に対する糾弾書を8日に発表した。すでにハーバード・ロースクール韓人学生会(KAHLS)やハーバード大学中国系学生会(CLA)などが共同で批判声明を出しており、同大の一部の教授もラムザイヤー教授に対する批判意見を明らかにしている。

 韓人総学生会は「(ラムザイヤー教授の論文は)非常に偏向しており、信頼性に欠ける根拠に基づいて誤った結論に至っている。戦時性暴力の被害女性を売春婦と呼び、彼女たちの人権を無視し、さらには植民史観を擁護する主張だ」とし「ラムザイヤー教授の公式の謝罪と論文の撤回を求める」と述べた。

 同会は「ラムザイヤー教授は、慰安婦女性徴集の過程で犯された詐欺、人身売買、拉致などの事例は無視し、ごく一部の朝鮮人の中間供給者の事例のみを例示し、徴集のすべての過程が適法だったと誤導している」とし「日本軍によって作成された慰安婦女性の勤労契約書を根拠として彼女たちが自らの意思で慰安婦に合流したという主張は、犯罪当事者によって作成された資料を根拠として犯罪人の行為を正当化する論理だ」と主張した。

 同会は「ラムザイヤー教授の論文は、戦犯国家の犯罪行為を擁護するとともに戦時性売買の被害女性たちに2次被害を与え、反人倫的行為である日本軍慰安婦を正当化することによって、学生たちに研究倫理についての誤った意識を残しうる」とし、論文が掲載される予定の学術ジャーナル(「インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス)にラムザイヤー教授の論文掲載を取りやめるよう要請した。

 韓人総学生会は、この日発表した糾弾書をハーバード大学、論文が掲載されるジャーナル、ラムザイヤー教授に渡す予定だ。同会のチョン・ウウォン会長は「ラムザイヤー教授に謝罪させ、ジャーナルに論文が載るのを防ぐのが目標」とし「それに向けてさらに嘆願書を作成し、来週中にハーバード大学のすべての韓人学生を対象として署名を集める予定」と述べた。

チェ・ヒョンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/982310.html韓国語原文入力:2021-02-08 15:31
訳D.K
ハーバード大学韓人総学生会の作成したラムザイヤー教授論文糾弾書//ハンギョレ新聞社

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