朝米が板門店(パンムンジョム)の北側地域にある統一閣で、6・12シンガポール首脳会談のための実務接触を進行する中で、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の秘書室長格であるキム・チャンソン国務委員会部長が28日、北京に到着した。
北京の高位外交消息筋は、キム部長がこの日午前に高麗航空便で北京首都空港に到着したと明らかにした。キム部長の北京訪問は、シンガポールで進行される米国との首脳会談準備協議のためと見られる。キム部長を含む8人規模の北朝鮮代表団は、この日午後北京で飛行機を乗り換え、シンガポールに向かうと見られる。
キム部長は24日に北京に到着したが、26日に帰国した。当初彼は、シンガポールに行き米国側と首脳会談の実務準備を議論する予定だったが、ドナルド・トランプ米大統領が首脳会談の中止を知らせる公開書簡を発表するや、26日平壌(ピョンヤン)に戻ったという。
これに先立って米国のマスコミは、ホワイトハウスのジョセフ・ハーギン副秘書室長など儀式・警護を準備してこれを北朝鮮側と議論する代表団30人が27日、シンガポールに向けて出国したと報道した。朝米のシンガポール接触は29日になされると見られる。
米国政府は、トランプ大統領が首脳会談の中止を発表した時、北朝鮮の実務交渉チームが先々週にシンガポールで会うことにした約束を破ったことを理由の一つとして提示している。