本文に移動

虚をつかれた日本政府、「韓国政府に敬意」…安倍首相は4月訪米

登録:2018-03-09 23:21 修正:2018-03-10 07:35
朝米首脳会談、発表直後にトランプと通話 
「米日“最大圧力”の立場に変わりない」 
日本外相「韓国政府に敬意」異例の表現
安倍晋三首相//ハンギョレ新聞社

 9日、朝米首脳会談の発表に日本の河野太郎外相は記者会見を行い、「韓国政府の努力に敬意を表したい」と話した。安倍晋三首相も「こうした変化を評価する」として歓迎の立場を出した。

 河野外相は、北朝鮮の首脳会談提案は「日米韓が緊密に連係した最大限の圧力の成果」だとして「今後、北朝鮮が完全で検証可能で復帰不能な方法で核・ミサイル放棄を実現するまで、最大限の圧力を継続して行く」と話した。

 「最大の圧力」を言いながらも韓国政府に敬意を表わすと言ったことは、それ以前まで安倍首相らが「北朝鮮の微笑み外交に惑わされるな」として横やりを入れていたことから大きく変化したものだ。日本は、平昌(ピョンチャン)冬季五輪を契機にした南北関係の雪溶けと金与正(キム・ヨジョン)北朝鮮労働党副部長らの訪韓に露骨に警戒心を示してきた。河野外相は、態度が急変したのではないかという記者の質問に「今まではそうしたそぶりさえ見られなかった北朝鮮が、制裁の影響でそのように言い出したということは、非核化に向けた具体的行動につながりうると評価した」と説明した。

 こうした変化は、南北首脳会談に続き朝米首脳会談にまで合意して、もはやその流れを無視できなくなったためと見える。日本国内では、会談局面に組み込まれず「ジャパン・パッシング」が起きれば、日本人拉致被害者や北朝鮮の核・ミサイルの射程距離問題から疎外される可能性があるという憂慮が出ている。米国が自国に到達できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の廃棄だけに集中し、日本を射程圏内に置くミサイルの問題はないがしろにしかねないということだ。

 安倍首相は、チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長のホワイトハウス発表直後に「北朝鮮が非核化を前提に対話の意志を表明した。こうした変化を評価する」と話した。彼は、この発表の直後にドナルド・トランプ米大統領と通話したとして、4月に米国を訪問すると話した。トランプ大統領に会って「北朝鮮の核・ミサイル問題、(日本人)拉致問題解決のために、いっそう緊密に協力していく」と述べた。安倍首相は、訪米時に対北朝鮮制裁と圧迫を簡単に解かないことを要求するものと見られる。彼は「核・ミサイルの完全で検証可能で復元不能な廃棄のために、北朝鮮が具体的な行動を取る時まで最大限の圧力を加えていくという日米の立場には変わりがない」と述べた。また「日米は今まで、そして今後も、100%共にするという点についてもトランプ大統領と意見が一致した」と明らかにした。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/835349.html韓国語原文入力:2018-03-09 20:57
訳J.S

関連記事