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中国、北朝鮮の崔竜海書記に最高指導者級の礼遇

登録:2015-09-01 22:35 修正:2015-09-04 05:38
 崔竜海労働党書記の訪中と朝中関係
 崔竜海書記の父親が所属した部隊を参観する予定
 中朝関係の低調に大きな変化はない見込み

 今月3日、中国の北京で開かれる抗日反ファシスト戦争勝利70周年軍事パレードは、凍り切った朝中関係の行方を占う契機になる見込みだ。

崔竜海北朝鮮労働党書記//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮は今回の軍事パレードに金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党第1書記の代わりに崔竜海(チェ・リョンヘ)北朝鮮労働党書記を代表として派遣した。崔書記は2013年5月、金正恩第1書記の特使として訪中し、習近平・中国国家主席に会ったことがある。北朝鮮は崔書記の父親が金日成(キム・イルソン)元北朝鮮主席と一緒に中国共産党傘下の東北抗日連軍所属で活動した崔賢(チェ・ヒョン)である点も考慮したものと見られる。中国と北朝鮮が抗日戦争の古い仲間という点を改めて強調することになる。中国のある朝鮮半島専門家は、「今回の軍事パレードには、東北抗日連軍も参加する。あいにく崔書記は父親がいた部隊を査閲するわけであり、朴槿恵(パク・クネ)大統領も金日成元主席がいた部隊を参観することになるだろう」と述べた。

 中国は崔書記が国家元首級ではないにもかかわらず、30人の最高指導者級外賓の一人として分類した。中国と北朝鮮は昨年2月と3月、劉振民・中国外務部副部長と武大偉・朝鮮半島事務特別代表がそれぞれ訪朝して以来、高位級の交流が途絶えた状態だ。

 専門家たちは、今回の崔書記の訪中が朝中交流の糸口になるかもしれないとしながらも、画期的な変化の可能性は高くないと見通した。北京大学の金景一教授は、「崔龍海書記は北朝鮮指導部内の序列では国家首班の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長より低いが、過去の特使として来たことがあり、金正恩書記の側近だ」とし、「北朝鮮が朝中関係の改善に意欲を見せたものと思われる」と述べた。しかし、人民大学の時殷弘教授は「崔書記の訪中は、北朝鮮が中国の冷淡な態度を多少とも和らげようと努めた痕跡だ。しかし、現在は朝中関係における信頼が史上最低の状態にあり、本質的に核問題に対する態度に変化がない限り、今回の軍事パレード参加で関係を改善するには無理がある」と述べた。ある外交消息筋は「崔書記が習近平主席を単独で面会する可能性は低いと思われる」と述べた。

 こうした中、李進軍・駐北朝鮮中国大使は、北朝鮮の月刊『本日の朝鮮』 9月号への寄稿で「抗日・抗米援朝の戦争中に血で結ばれた友情は、歴史が残した貴重な資産として世代を超えて伝承して発展させて行かなければならない」とし、朝中血盟を強調した。

北京/ソン・ヨンチョル特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-09-01 20:31

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/706950.html  訳H.J

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