執権保守連合政府 45% 得票予想
左派連合 44.9%で肉薄
'メルケル、社民党と大連合政府' 分析も
アンゲラ メルケル(59)総理の３選と保守連合政府の運命を分けるドイツ総選挙が22日に実施される。
外信は今回のドイツ総選挙でメルケル総理の中道右派キリスト教民主党(CDU)・キリスト教社会党(CSU)連合政府が多数党の地位を維持するだろうと見通した。 ただし、共に連合政府を設けている自由民主党(FDP)の成績は悪いだろうという展望が少なくなく、野党である社会民主党(SPD)との大連合政府など多様なシナリオが提起されている。
英国(BBC)放送によれば、ロンドン所在の選挙調査機関イレクショニスタが調べた結果、キリスト教民主党とキリスト教社会党が38.6%を得票すると展望された。 自由民主党も6.4%を得票すると予想され、３党の政党得票率は45%水準になるものと見られる。 ドイツ総選挙は地方区議員投票と政党投票に分けて行われる。 特に比例代表の場合、政党得票率が5%を越えてこそ議席の配分を受けることができる。 したがって自由民主党の‘5%以上’の得票有無が保守連合政府維持の核心要素になる。
最大野党である社会民主党の予想得票率は25.8%だ。 緑色党10%、左派党9.1%を合わせれば得票率は44.9%に達する。 左派連合政府が保守連合政府と超薄氷の様相である。 <ロイター>通信は実質的な浮動層が30%に達するとし、見通しは不透明な状況だと伝えた。
このような事情のためにドイツでは各種連合政府のシナリオがあふれている。(AP)通信はメルケル総理が社会民主党との大連合政府を設ける可能性があると分析した。 ただし両者は税金引上げと最低賃金導入など社会政策で平行線を走っている。 連合政府の弱化と衝突が避けられない状況だ。
ヨーロッパ連合(EU)とユーロゾーンは右派政党である‘ドイツのための代案’(AfD)が5%以上を得票し保守連合政府に参加することが出来るかに格別の関心を見せている。 ‘ドイツのための代案’は米国<ニューヨークタイムズ>が自国のティーパーティーに例えた右派新生政党で、ユーロ貨幣の使用に反対している。 この党が保守連合政府に参加する場合、ユーロゾーン財政危機の消防士としてのドイツの役割が相対的に萎縮する可能性がある。
メルケル総理は全国500万世帯に送った手紙で「私たちは共により多くのことを成し遂げた。 今後の４年も良くなることを望む」として自身と一緒なら有権者は安全だと訴えた。
反面、社会民主党のフェア シュタインブルク代表はメルケル総理の約束を‘挑戦に対する回避’とこき降ろして総攻勢を繰り広げた。 彼は20日ベルリン遊説で「メルケルは迂回ばかりしている運転手のようだ」として「決定的な瞬間には、国を管理するだけではなく政治的方向を決めなければならない」と指摘した。
チョン・ジョンユン記者 ggum＠hani.co.kr
訳J.S(1381字)
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総選挙控えてドイツで‘極右亡霊’活発
ドイツ民族党、移民者に対する敵がい心 選挙に悪用
先月 緑色党などと流血衝突でケガ人続出
22日(現地時刻)総選挙を控えたドイツで‘極右亡霊’が大手を振って歩いている。
ドイツ時事週刊誌<シュピーゲル>等によれば、1964年に創党した極右指向のドイツ民族党(NPD)は最近ベルリン郊外ヘロスドルプに建てられた難民収容所周辺で勢力を結集している。 ドイツ民族党は総選挙で5%以上の得票政党に配分される比例代表議席の確保はできない可能性が高い。 そのために移民者に対する敵がい心を最大限に活用し極右支持層を結集しようとしている。
旧東ドイツ時期の高層アパートが並んでいるヘロスドルプは代表的な低所得層密集地域だ。 住民４人中１人は失業者だ。 若者たちは仕事を探して都市を去った。 学校100校中50校は廃校した。 政府は廃校をリサイクルした難民収容所にシリアとアフカニスタン難民200人余りを入居させる計画だ。
他地域にも難民収容所は多いが、住民の反発が激しくはない。 ドイツ民族党はヘロスドルプの特殊性に食い込んだ。 低所得層の中で極右支持者が多く、失業を移民者のせいにする傾向も現れている。 ドイツ民族党ザクセン支部は「難民ではなく老婆に金を」のような刺激的スローガンを動員して反移民情緒を煽った。 ベルリン支部もフェイスブック等を通して「移住民を阻み故郷を守ろう」と扇動している。
ドイツ民族党の戦略には効果があった。 住民たちは入居を始めた難民に対してヒットラー敬礼をし、歩道のブロックにはナチ模様の落書きが発見された。
緑色党ウィルゲン・トリトンは「ヘロスドルプに21年前のロストックが再現されている」と憂慮した。 1992年旧東ドイツ ロストック地域難民収容所で放火事件があったが、その時住民たちは拍手してこれを支持した。 ロストックはドイツにおける反外国人テロの代名詞になった。
緑色党、海賊党など反極右政党らはここに集結してドイツ民族党と対立している。 先月には極右デモ隊と反極右デモ隊が衝突してケガ人が続出した。 一部の市民は「人種主義が人殺しをしている」という横断幕を掲げ極右勢力の挑発を監視している。
ベルリン/ハン・ジュヨン通信員 juyeon＠gmx.de
訳J.S(1058字)
