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龍の屈辱…フィッチ(Fitch)、1999年以後 初めて中国信用等級 格下げ

登録:2013-04-10 21:38 修正:2013-04-11 10:32
Fitch:<世界3大信用評価会社>
中国元貨 長期債券 A+に
"負債増加・シャドー バンキング 拡散
構造的脆弱性 抱く"
世界3大信用評価会社である英国系フィッチ本社ビル

 英国系信用評価会社であるフィッチが9日(現地時間)中国の国家信用等級を下方調整した。 主な信用評価会社が中国の信用等級を下げたのは1999年以後初めてだ。 増えた信用負債が決定的な原因になった。

 ムーディーズ、スタンダード&プアーズと共に世界3大信用評価会社に挙げられるフィッチが「中国の元貨長期債券の信用等級をAA-からA+へ一段階引き下げた」と発表したと<ファイナンシャル タイムズ>などが10日報道した。 AA-は‘債務償還安全性が高く突発状況にも脆弱でない’という意味だが、A+は‘債務償還はある程度安全だが、状況悪化により弱くなりうる’ということを意味する。

 フィッチは 「急速な信用負債膨張と低い平均所得、貧弱な政府官僚などの要因のために政府の救済金融が憂慮されるなど中国経済が構造的脆弱性を有している」と等級を引き下げた背景を説明した。 フィッチは特に中国のシャドー バンキング(当局の規制外にある金融)が急速に増加していると指摘した。 この会社は「中国の総信用負債が昨年末基準で国内総生産(GDP)の198%に達した」として「これは2008年の125%に比べて大幅に膨らんだもの」と明らかにした。 フィッチは声明で「特に中国地方政府の債務が深刻な水準であり、透明性がない」と指摘した。 ヘッジファンド業界の大手であるジョージ・ソロスも8日、ボアオ フォーラムで 「急速に増えた中国のシャドー バンキングが2007~2008年米国のサブプライム モーゲージ(非優良ハイリスク住宅担保貸出)事態のように市場を揺さぶる恐れがある」と警告した。 フィッチは中国の外貨表示長期債券は「外貨準備高(3兆3000億ドル)が豊富だ」としてA+等級を維持した。

 中国の不良信用貸出問題は2009年頃からふくらんだ。 2008年世界金融危機を迎えた中国国営銀行は、景気を振興するとして大規模貸出を続けた。 <ファイナンシャル タイムズ>は「中国経済が莫大な貸出を踏み石とみなして金融危機の影響を受けずに成長基調を継続したが、地方政府がばく大な負債を抱え込み不動産バブルが拡大するという副作用を招いた」と指摘した。

 今回の信用等級下方調整は国家負債増加に対する憂慮が大きくなっても正確な統計を出さなかった中国政府が自ら招来したことという指摘も出ている。 一方では習近平体制の中国新指導部が不動産市場改革と新成長産業中心の経済構造再編を加速化しており、負債難を解消しようとする動きを強化するだろうと専門家たちは見通した。

 ハン・ジェジン現代経済研究院研究委員は「中国の負債増加とシャドー バンキング問題は国際信用評価社で持続的と目星をつけてきた事案だが、中国政府が正確な負債統計を発表せず不透明性を解消しなかったためにこのような評価が出てきた」 としながら「短期的には外国人直接投資が減るなどの影響を受けるだろうが、中長期的には中国新政府が不動産市場改革政策を維持し透明性を高める契機になるだろう」と話した。

北京/ソン・ヨンチョル特派員、ホン・テソン記者 sychee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/582281.html 韓国語原文入力:2013/04/10 21:00
訳J.S(1494字)

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