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‘円強勢のおかげで’…日本、M&A 続々

原文入力:2012/05/09 14:45(1179字)

丸紅、世界3位穀物企業 ガビロン株式 全量買取へ

昨年 史上最高…‘内需依存に限界’で外国企業 買収

 日本企業らの攻撃的外国企業買収合併が今年も続いている。今度は世界6位の穀物取扱業者である丸紅商社が、米国の3位穀物業者を買収することを決め最終交渉を行っている。 実現すれば丸紅の穀物取扱量は世界首位であるカーギル社水準に跳ね上がる。

 <日本経済新聞>は8日、日本の総合商社である丸紅が米国3位の穀物業者であるガビロンの発行株式全量を親会社である米国ファンドから約38億ドル(約4兆3000億ウォン)で買収することを決め、最終交渉を進めていると報道した。

 ガビロンはカーギル、ADMに次ぐ米国3位の穀物流通業社で、米国に145の拠点を持っている。 とうもろこしと小麦を中心に年間穀物取扱量は2000万tほどだ。 昨年、丸紅の穀物取扱量は2200万tで、ガビロンを買収すれば年間穀物取扱量が4000万tを越え世界首位であるカーギル社と同等になる。 丸紅は世界最大の農業生産国である米国で穀物調達力を強化し、人口増加と生活水準向上で需要が増える新興国に販売する戦略を立てている。

 丸紅のガビロン買収は日本企業らの外国企業買収合併が全分野に広がっていることを象徴する。 米国の市場調査会社トムソン ロイターの集計によれば、日本企業らは昨年609件、684億ドル規模の国外企業買収合併を成功させた。 金額では前年対比78%増加し史上最高値を更新した。

 日本企業が積極的に国外企業買収に乗り出しているのは、国内人口減少で中長期的に内需だけに依存しては企業の成長を図れないという憂慮が強く作用している。武田薬品工業が昨年スイスの製薬会社ナイコメッドを1兆1086億円で買収したのが代表的事例だ。 東芝など輸出大企業も競争が世界的規模で拡大している状況で、競争力を強化するために積極的な買収合併で対応している。 資源価格が上昇するにつれ鉱山などに対する投資も大きく膨らんだ。 三菱商社は昨年チリの銅鉱山を4200億円で買い入れた。 日本の総合商社は投資を事業の核心としていて、今後も買収合併に継続的に取り組むと予想される。

 昨年日本が31年ぶりに貿易収支赤字を記録した原因の一つであった‘歴史的な日本円高’現象は日本企業らの国外買収合併には大きな力になっている。 2007年に1ドル当り120円台だった日本円価値は継続上昇しており昨年以後80円内外で取引されている。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/531933.html 訳J.S