原文入力:2012/01/06 18:54(943字)
パク・ミンヒ記者
政府 "自衛権制限" 反発
中国外交部高位当局者が 「韓国はいかなる状況でも中国漁民に武器を使ってはならない」と要求した。
西海上の私たちの排他的経済水域(EEZ)内で不法操業をした中国漁船を取り締まったわが国の海上警察官が亡くなった事件以後、中国政府は外交経路を通じて‘銃器使用乱用’に対する憂慮を何回も示してきたが、武器使用の完全な禁止を主張したことは今回が初めてであり論難が予想される。
羅兆輝 外交部亜州局長は5日<人民日報>のサイトである人民網が用意したネチズンとの対話で「私たちは韓国の関連部署が文明的な法執行を行い、いかなる状況でも中国漁民に武器を使って対処しないことを促す」と話した。羅局長は韓国が中国漁船を取り締まる過程で銃器を使えるよう指針を改正することにしたことについてどのように評価するかとのネチズンの質問に 「中国漁民の権利と利益を守るのは私たちの責任であり、中国の立場は明確だ」としてこのように強調した。
羅局長「韓国海上警察官の死亡は遺憾だが中国漁民が関連海域で漁業活動をするのは主に生計のためのもの」としながら「このような事件は漁業秩序に関連した個別事案であり両国関係の大きな枠組みに影響を及ぼしてはならない」と話した。
‘いかなる場合にも武器を使うな’という中国外交部高位当局者の発言は、他国が主権に基づき行使する治安秩序維持権を制限する不適切な要求だという指摘が出ている。
駐中韓国大使館関係者は「報道内容が事実なら羅局長がわが国の海上警察による銃器使用指針を正しく理解できていないようだ」として「漁民でも凶器を持って法を執行する警察官に抵抗する瞬間には‘非武装漁民’と見なすことはできない」と反論した。 この関係者は 「中国も過去に南シナ海などで不法操業をする他国の漁民に対し銃器を使ったことがあると理解している」と付け加えた。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu＠hani.co.kr
原文: 訳J.S
